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~インターハイ9日目~ 店員「いらっしゃいませー、6名様でよろしかったでしょうか?」 菫「5……いや、えっと」チラ 京太郎「やべぇ……マジやべぇ……」ブツブツ 菫「……」 菫「(大丈夫か、この子……?)」 菫「は、はい。6人?でお願いします」 店員「それではこちらのお座敷へどうぞー」 菫「はい」 店員「それではご注文がお決まりになりましたら、こちらのボタンを押してお呼び下さい」 菫「あ、ハイ……ありがとうございます」ペコ 店員「では、ごゆっくりどうぞ」 京太郎「……」 照「……」 淡「……」 亦野「……」 尭深「……」 菫「(平常心……平常心……)」 菫「……」 菫「……えー、では」 菫「皆、まずはありがとう。ここまでよく頑張ってくれた」 菫「おかげで私達は無事、決勝まで辿り着く事が出来た」 菫「とても厳しい戦いだったと思う」 菫「だが決勝では更に……」 照「菫……」クイ 菫「ん、なんだ?」 照「関係無い人も居るのに大会の話をするのは……」チラッ 京太郎「……」ポカーン 菫「……」 菫「あ、あぁ……そうだな。すまなかった」 菫「……」 菫「(あれ?)」 菫「(なんで私が謝ってるんだ?)」 菫「(その関係ない子を連れて来たのはお前じゃないのか?)」 照「お腹空いた……」グー 菫「(大体この子……何者なんだ?)」 京太郎「……」オロオロ 淡「ちょっと、落ち着きなよキョータロー」 照「面白いから止めなくていい」 菫「(淡や照とも面識があるみたいだし……)」 京太郎「……」ガタガタ 菫「!」 菫「(思い出した、インハイ初日の!)」 … …… 菫「すみません……うちの部員がご迷惑を」ペコペコ 京太郎「いや全然気にしてねっすよwww寧ろいい経験になりましたwwwwはェww」 淡「申し訳ありませんでした……」ボロボロ 照「許してあげて……」 菫「お前も謝れバカ!」ゴチン 照「いたい…」ビリビリ …… … 菫「(照と淡が攫ってきた子か!)」 照「お腹空いた……」グー 淡「テルー、見て見て」クイ 照「ん」 淡「おしぼりでアヒル!」バーン 照「おぉ……」 菫「……」 菫「(わからん……つまり、お詫びに誘った。という訳か?)」 尭深「……」 亦野「……」 亦野「(なんだこの状況……)」 亦野「(というか誰なんだ、この男の子……?)」 京太郎「……」 亦野「……」 亦野「(宮永先輩が連れてきて、とりあえず近くのファミレスに入ったけど……)」チラ 照「出来た」グシャ 淡「……」 淡「テルー、不器用過ぎだよ……」 亦野「(ダメだこの人達)」 亦野「(弘世部長は……)」チラ 菫「うーん……」←頭を抱え込んでる 亦野「(良かった……悩んでるの、私だけじゃなかった……)」ホッ 亦野「(……)」 亦野「(尭深……)」 尭深「……」 尭深「(……誠子、誠子)」 亦野「(あ、あぁ……なんだ?)」 尭深「……」 尭深「(こ、の、場、を)」 尭深「(盛、り、上、げ、て)」 亦野「……」 亦野「(無理)」 尭深「……」 尭深「(じゃあ……)」 尭深「(自己、紹介、に、持っていって)」 亦野「(まぁ、それならなんとか……)」 亦野「……」 亦野「えーと」 亦野「折角集まったんだし、まずは皆の自己紹介から……」 菫「(合コンか!?)」 菫「(いや、亦野が精一杯がんばってくれてるんだ……まずは乗っかろう)」 亦野「それでは……えーと」 尭深「(各自、名前と……)」 亦野「各自名前と……」 菫「(よし、いいぞ亦野!そのまま……)」グッ 尭深「(二つ名)」コク 亦野「……あと、二つ名を」 菫「(二つ名!?なんだそれは!?)」 尭深「……」 尭深「それでは私から……」スタッ 菫「(尭深!)」 菫「(ここでお前なのか!?)」 尭深「……」 尭深「白糸台虎姫のお茶汲み担当、渋谷尭深です。以後お見知りおきを……」 菫「(なんだソレ……)」 京太郎「……」パチパチ 亦野「……」パチパチ 照「……」パチパチ 淡「わー!」パチパチ 菫「(えっ)」 菫「(驚いてるの私だけか!?)」パチパチ 菫「(それにしても……)」 亦野「……えーと次は」 尭深「(次、誠子)」 亦野「わ、私が……自己紹介を」 尭深「……」パチパチ 照「……」パチパチ 淡「亦野先輩だー!」パチパチ 京太郎「……」パチパチ 菫「(なんでコイツ達ノリノリなんだ?)」 菫「(尭深は……さっきのは例外として……)」 菫「(亦野に尭深……二人とも自分から場を仕切りたがるようなタイプではない思っていたんだが……)」 菫「(うーん……)」 亦野「え、えーと……」 亦野「(私の二つ名ってなんだ!?)」 尭深「……」サッサッ 亦野「(釣り?フィッシャー?)」 尭深「×」サッ 尭深「(コメディ、担当)」パクパク 亦野「……」 亦野「コメディ担当!亦野誠子です!」シャキーン 菫「な……」 菫「(よりにもよって亦野がコメディ担当!?)」 菫「(いや、まずコメディ担当ってなんだ?)」 尭深「……」パチパチ 照「おぉ……」パチパチ 淡「おおー」パチパチ 京太郎「……」パチパチ 菫「(さっきから亦野は一体何を言ってるんだ……)」パチパチ 照「じゃあ、次は私が……」ムクリ 菫「(照か。ある意味こいつが一番危険だ……この状況の元凶だしな)」 淡「テルーだ!」パチパチ 照「……宮永」 照「……」シーン 照「照です!」カッ 亦野「……」パチパチ 尭深「……」パチパチ 淡「わーわー!」パチパチパチパチ 京太郎「……」パチパチ 菫「……」パチパチ 菫「(あれ、二つ名は)」 京太郎「宮永先輩、二つ名忘れてますよ」 照「あぁ……」 照「まぁいいや」ポリポリ 淡「ご飯前にポッキーはやめなよー」 菫「(ダメだ……コイツに突っ込んだら負け(?)だ……)」 淡「じゃあ次、私!」スタッ 菫「(淡か、淡は別に問題無いだろ)」 淡「えと、えと…」 淡「こ、コスモ級1年生!大星淡です!」 菫「(ああ……)」 菫「(悩んでも、いつも通りの淡だ……)」パチパチ 尭深「(かわいい……)」パチパチ 亦野「(コスモ級ってなんだ?)」パチパチ 淡「せんきゅー!せんきゅー!」 照「次、菫どうぞ……」パチパチ 菫「わ、私か」 菫「(流れに乗るか、それとも……)」 京太郎「……」パチパチ 菫「(この男の子を先に持っていくべきか……)」 菫「(私はどうするべきなんだ……)」 菫「うーん……」 亦野「(ああ、部長……あんなに悩んでらっしゃる……)」 菫「(ダメだ……私一人じゃ判断が出来ない……)」 菫「(取り敢えず、まともそうな二人に指示を仰ごう)」チラ 菫「(亦野)」 亦野「……」 菫「(はダメだ……)」 菫「(こいつは何故かさっきから意味不明なボケを連発している……)」 菫「(と、なるとやはり渋谷か……)」チラ 尭深「……」グッ 菫「!」 菫「(GOサインか!?)」 尭深「……」コク 菫「(行けということか!?)」 照「菫、早く」 菫「くっ……分かった」 菫「……」スタッ 菫「白糸台麻雀部の部長、兼シャープシューター!弘世菫です!」 照「ぷっ……」パチパチ 淡「プププ……」パチパチ 尭深「素晴らしいです、部長」パチパチ 亦野「……」パチパチ 京太郎「……」パチパチ 菫「お、おぉ……皆、ありがとう……」 菫「(照と淡は後でシめよう)」 菫「それじゃあ次は……」 淡「あ、ねーねー!」ピョンピョン 菫「(もうお前は黙ってろ淡!)」 淡「そういえば菫のシャープシューターってさ、どういう意味なの?」 菫「な……」 亦野「(うわ……)」 尭深「(がんばって下さい、部長)」 菫「……えーと」 菫「(私も世間からそう呼ばれてるだけで意味なんて知らないんだが) 」 菫「(よし、無難だ)」 菫「わた……」 照「普段割と使ってる物」 菫「……」 菫「(コイツ、また余計な事を……)」 38 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/12(火) 02 38 55.84 ID Y+J3RNGc0 [23/31回(PC)] 淡「えー、なんだろ?」 照「勉強の時よく使う……」 誠子「あの……」 誠子「それ、もしかしてシャープナーのことですか?」 照「!」 照「……」ダラダラ 京太郎「宮永先輩……」 淡「私、テルーの将来が心配だよ……」 菫「(こいつに心配されたら本当に終わりだな……私も気を付けよう)」 39 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/12(火) 02 39 24.58 ID 2WQrcw8S0 [2/2回(PC)] し 40 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/12(火) 02 39 26.87 ID izhLVhwj0 [1/1回(PC)] 支援 41 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/12(火) 02 41 08.24 ID Y+J3RNGc0 [24/31回(PC)] 菫「と、とにかく!」 菫「私たちの紹介も済んだ事だし、そろそろ彼の紹介を……」 京太郎「え、えーと……俺は」 照「……」 照「姉弟です」 菫「な……」 菫「(ここに来て姉弟!?)」 菫「(こいつ確か妹は居ないって……)」 菫「……」 京太郎「……」ポカーン 菫「(まさか妹じゃなくて弟なら居ます。みたいなそんなオチか!?)」ガーン 亦野「(部長……)」 42 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/12(火) 02 41 17.57 ID vJKEY3Zf0 [2/3回(PC)] 支援 43 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/12(火) 02 43 21.09 ID 1wOyOeap0 [1/1回(PC)] おい!あらたその悪口はやめろ! 44 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/12(火) 02 44 46.66 ID Y+J3RNGc0 [25/31回(PC)] 照「正確には淡の兄です」 菫「……」 菫「(こいつ……もうふざけてるだけなんじゃないのか?)」 菫「……」 菫「そうなのか?淡」 淡「え、えーと……」オロオロ 菫「(焦っている……やはり嘘か……)」 尭深「弘世部長、私……」 尭深「淡に兄が居る、と本人から聞いたような記憶が……」 亦野「(そっちに助け舟!?)」 45 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2013/02/12(火) 02 46 24.45 ID Y+J3RNGc0 [26/31回(PC)] 菫「そ、そうか……ありがとう」 菫「(くそ、渋谷の介入で一気に状況判断が難しくなった……)」 菫「(もしかして、こいつもグルか?)」 尭深「……」ズズー 菫「(お茶の湯気で眼鏡が曇って表情が伺えない……)」 菫「(もう本人に聞こう。最初からこうすれば良かった……)」 菫「あの、失礼ですがこちらの……大星淡のご兄弟の方でしょうか?」 京太郎「いや、俺は……」 淡「(面白そうだから乗っかって!)」 京太郎「(マジですか……)」 京太郎「は、はい。そうです」 京太郎「(確か大星だったよな……大星、大星……)」 京太郎「……」 京太郎「兄の大星須賀京太郎です」キリッ 尭深「……」 菫「……」 菫「(おおほしすがきょうたろう?)」 菫「(どういうことだ……大星が名字なら……下のすがきょうたろうが名前か?)」 菫「あの……すみませんが、どういった漢字を使うのか教えてもらっても」 照「書いた」スッ 菫「いや、お前には聞いてないんだが……」ペラ 菫「大星・S・京太郎……」 尭深「ぷっ……」 亦野「……」 菫「(兄妹と言われても一応分かるが……二人とも綺麗な金髪だしな)」 京太郎「……」 淡「……」 菫「(だがこのミドルネーム(?)は何なんだ……)」 菫「(淡にはついてないし……もしかして洗礼名か何かか?)」チラ 菫「照、ちょっと聞きた……」 照「……ぷくく」プルプル 菫「……」 菫「ふう……」 菫「おい、照」 照「何、菫……」 菫「ちょっと来い」 照「命を大事にしないやつなんてだいっきらいだ……」ズルズル 淡「ああ……テルーが……」 菫「お前もだ、淡」 淡「……」 淡「はーい……」スタスタ 菫「あと、尭深も来い」 尭深「……」スタスタ 京太郎「……」 誠子「……」 誠子「じゃ……そういうことで」スタスタスタ 京太郎「……」 京太郎「死のう」 カン
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(エピローグ) あの後、噂は比較的速やかに収束していった。 あの生配信はどこかの誰かに他の動画サイトへ転載されてあれを見ていなかった 人の目にも触れることになったのも一役買っている。 ちなみに転載を知った俺は削除申請の仕方を一時生真面目に調べたりもした。 っていうか誰だこの動画を使ってMAD動画を作りアップした奴は。 先生怒らないから名乗り出なさい。 ……話が逸れた。 で、噂は沈静化されたが清澄高校麻雀部はしばらく注目を集めた。 全国決勝に進んだ時点で注目を浴びるのは当たり前だけど、何故か俺にまで注目が集まったのは言うまでもない。 とは言え、以前のように怖がられたり逃げられたり敵意を向けられたりと言った類のものではないので、比較的気は楽だったが。 全国大会決勝もようやく怯えられることもなく、敵意を向けられることなく、普通の試合になったのは大変喜ばしかった。 体を張った甲斐もあるというものであろう。 そんな全国大会も終わってしまえばあっという間に日常に逆戻りだ。 長野に帰って道端とかで噂とかされないかと思ったが意外とそんなこともなかった。 人は他人の顔なんぞはよく見ていないものなのだろう。 ……新学期に入ってから友人の何人かにはからかわれたけどな。 そんなわけで日常生活に大きな変化があったかと言われるとそんなことはなかった。 いつも通り学校に行き、勉強をして、放課後は麻雀をする日々である。 何も変わらない。 ただ、大きな変化はなかったけど小さな変化はあった。 照さんや石戸さんとは時々メールをしている。 近況やお互いの住んでいるところの話なんかが主で、胸がときめくような展開ではないけれども。 冬の休みで練習試合でもしようかと言う話がまとまりそうなのでちょっと忙しくなりそうだ。 距離が距離なのでちょっと大変かもしれないけど。 あいつ、大星とは時々一緒にゲームをしている。 最近のネットの発達は偉大で東京と長野と言う距離でもネット環境さえあれば対戦ができてしまう。 淡「ウロボロス伸ばしちゃうwwwwwww0って書いてあるのが見えないのwwwwww」ガチャガチャ 京太郎「うるせー! ラグだラグ!」ガチャガチャ まぁ、こんな感じでs○ypeを繋いでお互い罵りながらゲームをしたり時々ネト麻を一緒にしている。 ……喧嘩しているわけじゃないよ? そんなわけで大きな変化なんて特に何もない。 ほかの部員だってそうだ。 今までの通りにそれなりに仲良くやっている (ある日の部室) まこ「京太郎、あの牌譜じゃ……だけど」 京太郎「?」 まこ「う、あー、コピーってとって……くれない?」 京太郎「いや、それはいいんですけど」 まこ「なんじ……なぁに? 何か、おかしい……?」 京太郎「……そんな無理しなくても」 まこ「わ、た、し、別に無理なんか……」 京太郎「さっきからまともに喋れてないじゃないですか」 まこ「やかましい! あっ、しまった……」ガックリ 京太郎「どうしたんですか突然? いきなりしゃべり方変えようとして」 まこ「……別に。大した理由じゃないわ」 京太郎「その、可愛げないとか、地味とか、いろいろ書かれたのは気にしてます?」 まこ「口に出すなアホッ!」ガーッ 京太郎「す、すんません」 まこ「だから、大した理由じゃないって言うとるじゃろ? 標準語は喋れて損はないけぇ」プイッ 京太郎「そうですか……」 まこ「」ツーン 京太郎「その、先輩?」 まこ「なんじゃ?」ツーン 京太郎「俺、先輩の広島弁、好きですよ。だから聞けなくなるのはちょっと寂しいと言うか」 まこ「……」 京太郎「まぁ、どうしても直したいって言うなら、その、止められないですけど」 まこ「……」 京太郎「部活の間中ぐらいはいつもの喋り方でいてほしいかなー、なんて」アハハ まこ「……アホ」クスッ (またある日の部室) 京太郎「お疲れ様でーす」ガチャッ 久「わーーーーーーーーーーー!」ズザッ 京太郎「うあっ! びっくりしたっ!」 久「あっはっは! 須賀君は相変わらずいいリアクションね」 京太郎「……何やってんすか。っていうか受験勉強はどうしたんですか?」 久「今日は休憩?」 京太郎「なんで疑問形なんですか。そんなこと言って一昨日も来てましたよね?」 久「須賀くーん、お茶入れてー」 京太郎「聞いちゃいないし……まったくもう」カチャカチャ 久「皆は?」 京太郎「家の都合やら補修やらで皆遅れてくるらしいですね。……はい、どうぞ」 久「ありがと。んー、須賀君のお茶を淹れる腕はもう部内1ね」ゴクゴク 京太郎「そこを褒められても何にも嬉しくないっす」 久「ごめんごめん。感謝してるわよ。須賀君」 京太郎「はいはい、どーも」 久「何そのリアクション。せっかく感謝してるのに」 京太郎「今まで何度も痛い目見てるんで先輩不信にもなりますよ」 久「あららー。すっかりひねくれちゃって」 京太郎「教育の賜物です」 久「はいはい……ねぇ、須賀君」 京太郎「何ですか?」 久「皆で秋の連休に旅行でもいかない? 紅葉でも見に」 京太郎「旅行かぁ……。これからの時期だと紅葉狩りとかですか」 久「紅葉もいいけどシーズンだしリンゴやブドウもいいかもね」 京太郎「おぉ、いいですねそれ!」 久「ん、決まりね。皆で楽しい旅行にしましょ」ニコッ (またまたある日の部室) 咲「えーっと、これが……うー」スッスッ 京太郎「だからガラケーにしとけって言っただろ? 無駄に最新型のスマホなんて買いやがって」 咲「だってぇ。LINEとかやってみたかったし……」 京太郎「ほら、見せてみろ。まずはこっからソフトをダウンロードして……」 咲「だ、大丈夫? ウィルスとかじゃない?」 京太郎「いちいちんなこと気にしてたら何にもできないっつーの。ほら、インストールできたぞ」 咲「や、やった!」 京太郎「後はいろいろ登録とかして……そう言えば照さんの携帯番号とかは聞いてるのか?」 咲「うん、ここメモがあるよ!」 京太郎「待て待て。メモリ登録してないのかよ」 咲「何度も挑戦したんだけどうまくできなくて……」 京太郎「お前本当に現代の女子高生か?」 咲「うー……京ちゃんのいじわる」 京太郎「ほらほら、手打ちするのもめんどくさいだろ? 赤外線で照さんの番号とアドレス送ってやるから」 咲「せきがいせん? あのコタツとかの?」 京太郎「」 咲「きょ、京ちゃん。『こいつ駄目だ……早く何とかしないと……』みたいな顔で見ないで」 京太郎「……せっかく照さんとメールできる環境になったのにいつになったら送れるんだろうなー」 咲「が、頑張るもん! 最近やっとメールソフトの起動の仕方がわかったし!」 京太郎「前途多難すぎるだろ……まっ、頑張るか。せっかくお姉さんと話せるんだもんな」 咲「……うんっ!」 (またまたまたある日の部室) 優希「おーっす。って、京太郎だけか」 京太郎「よぉ。咲は図書館に本を返しにってるからもうちょっとしたら来るぞ」 優希「そっか。京太郎は何を読んでるんだじぇ?」 京太郎「んー? 和にもらった指南本。なかなかためになるぜ」ペラッ 優希「ふーん」 京太郎「……」ペラッ 優希「……」 京太郎「……」ペラッ 優希「……」 京太郎「……(いつもだったらちょっかい掛けてくるのに静かだな)」ペラッ 優希「……なぁ、京太郎」 京太郎「ん、どうした?」パタン 優希「全国大会の時に流れてたあの噂……」 京太郎「?」 優希「あの噂、元凶の一つは恐らく私だじぇ」 京太郎「えっ!?」 優希「長野合同合宿の時、京太郎が牌譜を届けに来ただろ?」 京太郎「あぁ、行ったけど?」 優希「あの時、風越のキャプテンと池田に京太郎の彼氏が咲ちゃんかってからかわれたんだじぇ」 京太郎「おいおい、そんなことあったのかよ……」 優希「……その時、京太郎は咲ちゃんの彼女じゃなくて、ウチの部活の犬だ、みたいなこと言っちゃった」 京太郎「えっ……」 優希「多分、そこから広まった噂もあると思うじぇ。その、ごめん、京太郎」ペコッ 京太郎「別に今更謝られてもしょうがないし。別にもう気にしてないけど……つか、なんでそんなこと言ったんだ?」 京太郎「まぁ、お前が犬犬言うのは今に始まったことじゃないけど」 優希「……その何だかムカッときて」 京太郎「えっ?」 優希「何で腹が立ったのかは今でもわからないんだじぇ」 優希「ただ、その、京太郎が咲ちゃんの彼氏って扱いされてて、そういわれてあたふたしてる咲ちゃんを見たら……」 優希「黙って聞いてるのがどうしても嫌で、我慢ができなくて……」 優希「つい、言っちゃったんだじぇ」 京太郎「……そか」 優希「……軽蔑したか?」 京太郎「ん、そんなことねーよ」 優希「うん……なあ、京太郎」 京太郎「何だ?」 優希「……ありがとう」 京太郎「……おう」 まぁ、こんな感じで特に大きな変化はない。 皆で仲良くやっている。 部長はあと半年もしたら卒業してしまうし、来年になれば後輩もできるけど、これからも上手くやっていけると思う。 多分、なんとなくだけど。 和「須賀君?」 京太郎「ん、おぉ。和、来てたのか。早く来すぎてちょっとボーっとしてた」 和「咲さんとゆーきは2人そろって寝坊で1時間ほど遅れるそうです。まったく、大会が終わったからってたるみ過ぎです!」 京太郎「まぁまぁ、久しぶりの土曜練習だししゃーないだろ」 和「でも、今日は染谷せ……部長はこれはこれませんし、二人が来てくれなくちゃ麻雀になりません」 京太郎「んじゃ、しばらく二人でお勉強でもするか?」 和「そうですね。じゃあ、牌譜を……」 そう言いながら和は立ち上がって棚の牌譜に手を伸ばしたが、突然その動きがぴたりと止まった。 和「そっか。今、二人だけなんですよね。……そっかぁ」 京太郎「和?」 断片的に聞こえたその言葉について聞こうとする前に和はこちらを振り返った。 手を後ろに組み、普段しないようなどこかぞくっとする笑みを向けていた。 和「大会中は、いろいろ大変でしたよね」 京太郎「ん、あ、ああ。まぁ、な」 和「須賀君には感謝してます。私たちのためにいろいろ頑張ってくれて」 京太郎「な、なんだよ改まって」 あの生配信のことについてはひとしきりいじられた後、皆それ以降触れないようにしてくれていた。 精神衛生的にも大変助かっていたが、久しぶりにその話を持ち出されてちょっと動揺する。 和「酷い話でしたよね。私が女王様みたいな扱いで須賀君をいじめてるとか」 京太郎「あぁ、まぁ、な」 和は突然何を言い出しているんだろう。 話の流れが全く読めないが、なぜか背筋が冷える気がした。 和「私、最初それを見たときはすごく腹が立ったんですよ。私がそんなことするわけないって」 そこまで言い切った後、でも、と繋げた。 悪い予感がする。何故だろう。ただ話をしているだけなのに。 和「でも、掲示板の投稿の中にはよくできた書き込みとかもあったんですよね。 もちろん捏造ですけど、私が須賀君をどう苛めているのか事細かに書いたものとか」 和が一歩近づいてきている。 まずい、何かわからないけどまずいことが起こる。 和「で、掲示板をチェックするとどうしてもそういうものが目に入っちゃうんですね」 立て。立って逃げろ。 もしくは口を開け。拒絶しろ。 そうしないと、まずいことがおこる。きっと。 和「そういう物を読んでいると……とってもいけないこととなのに。そんなの普通じゃないってわかってるんですけど」 和が笑う。 そんな顔で笑えるんだな、お前。 和「すごく、すごくドキドキしたんです」 何故、そんな顔をするんだろう。 あぁ、そんな顔をされたら、逃げられない。 拒絶できない。 和「私のこと軽蔑しますか?」 反射的に首を横に振ってしまう。 あぁ、何故俺はここで首を横に振ってしまったのだろう。 和「よかった。……ねぇ、須賀君?」 京太郎「なん、だ?」 和「私、自分で思ったいたよりずっとずっといけない子なのかもしれません」 和「最近気が付けば恥ずかしいことばかり考えている自分がいるんです」 和「最初は考えないようにしていたんですけど、でも、どうしよもないんです」 和「だから、これから須賀君に対して酷い姿を見せるかもしれません」 和「とんでもないことを口走ったり、考えられないようなことをしてしまうかもしれません」 和「……それでも、やっぱり失望しないでいてくれますか?」 やめろよ。 さっきまではあんな、あんなぞくりとするような顔で笑ってたくせに。 何で今度はそんな縋り付くような顔をするんだよ。 捨てられた犬が見つめるような、親の愛が欲しい子供が見るような。 何でそんな目で見るんだ。 そんな顔されたら…… 京太郎「大丈夫、失望したりしない。絶対に」 こう、言ってしまうじゃあないか。 和「ありがとう須賀君! とっても嬉しいです!」 和「だから、これからも、『よろしく』お願いしますね」 京太郎「……あぁ」 花のような笑顔の中に隠しきれない多幸感が浮かんでいる。 俺は不安の感情の中にわずかな期待の感情が芽生えたことに驚いていた。 前言撤回、これから先には何やら大きな変化が待ってそうな気がする。 まぁ、でも、みんなで仲良く、やっていける……よね?
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特別編 side臨海 京太郎と明華が付き合ってます ◎月☆日 朝、目が覚めたら目の前に明華がいた いや、何してるんだよ 合鍵はもらったってドヤ顔してたけど、いいのかうちの両親 今日から両親が泊まりの出張だかでいないから来たらしい まぁ、俺も嬉しいからいいか 朝食を二人分作ったが、自分が作るより美味いのが気に入らないのか少し明華が拗ねていたので、食べさせてやったら素直になった 口移しは少しやりすぎたか? それからはしばらくネト麻しながら過ごしたが、途中から2人で脱衣麻雀になった 明華も明らかにわざと、誘うように脱いでいくからその期待に応えてやった 動けなくなるまでは失敗だったかもしれない でも明華が幸せそうだからいいか 明華が起きてからは家まで送っていった まだ動けなかったからおぶっていったが、背中の感触がすばら それを察したのか、直に触ってるのに、と呆れたように明華が言ってきた 直でも背中越しでも好きなんだ。明華のだから、と言ったら静かになった ほとんど明華と過ごしただけだったが、いい一日だった 明華「…………」ダラダラ 智葉「ほう、これはどういうことかな?」 ハオ「2人の爛れた日常ですね」 ネリー「大人だねー」 ダヴァン「普段敬語でさん付けの京太郎が呼び捨てデスネー」 智葉「とりあえず、京太郎も説教だな」 明華「……言い訳はしません、というかできませんけど、ひとついいですか?」 智葉「なんだ?」 明華「避妊はしてます」キリッ 智葉「当然だこの阿呆!!」 怒られたりからかわれたりつつ、祝福されました カンッ!!
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1362756092/ 京太郎は関西の大学に進学しました 京太郎「へぇー、これが去年の学園祭のアルバム」ペラッ 京太郎「んんっ?」 京太郎「このタコ焼き焼いてる女の子ちょーカワイイ!江口先輩知ってます?」 セーラ「……あー。…その。それはなぁ」ポリポリ 竜華「あはははー、やっぱり須賀君も気づかへんか」 怜「やろうな。実はこれセーラやで」 京太郎「ははは、二人とも俺をからかうのは辞めて下さいよー。いくら俺でもこんな見え見えの冗談に」 セーラ「…うーむ」 竜華「いやいや、よーく見てみ?このベッピンさん。毎日会ってるはずや」 京太郎「むむむっ、こんな美人学内で会ったら忘れませんよ」 セーラ「…ふぅーむ」 怜「そんなにお気に召したんかいな?言っとくけどおもちはないで」 京太郎「それは写真でわかります」 セーラ「こらァ!」 セーラ「胸なんか飾りじゃ!俺はないチチで良かったわ」 怜「まぁ、セーラが竜華並のおもちならうちの立場がな」 竜華「大きくても肩凝るだけやで?」 京太郎「えぇ…清水谷先輩のおもちはとてもスバラです」ジロジロ 怜「先輩の胸ジロジロ見たらあかんで、岩山両斬波!」ビシッ 竜華「これやから男は」ジロッ セーラ「…」ムニムニ→一応、寄せてる 京太郎「ところでホントにこの美人が江口先輩なんですか?」 竜華「さっきからそう言うてるやん。セーラ、明日この服装で来て証拠見せたれ」 セーラ「絶対にやらん!もうあんな女らしいカッコは人前でせん!」 怜「女らしいって普通やん。竜華なんかもっとすごい服着てるで」パカッ 携帯のフォルダを開けようとする怜 京太郎「ほぅ…」 竜華「わあぁぁぁぁぁぁぁ!怜、それはあんたと二人っきりやから着ただけや!他の人に見せたらあかんって」 怜「はい、須賀君」パカッ 京太郎「ほほぅ…これは…。って泉の変顔じゃないですか!?」 怜「アホー、騙されよったー」 竜華(ほっ…助かった) 京太郎「この写真、加工でもしてるんですかー?」 セーラ「さっきから失礼なやっちゃ」 竜華「せやな。化粧って言うのは文字通り化けると書く。セーラは普段スッピンやからな」 怜「うちと竜華も本気出したら今より可愛くなるんやでー」 セーラ「ちなみに俺、化粧品なんか買った事無い」ケラケラ 竜華「セーラもちゃんとすればべっぴんさんやのに」ハァ 京太郎「これが江口先輩か…。よーーーく見たら面影もあるような」 怜「ウィッグつけてロングヘアーにして化粧しただけやで。よく見ろや」 京太郎「マジっすか~?女って怖いなぁ」 竜華「女はいくらでも化けれるで」 怜「泉や船Qかて須賀君がびっくりするくらい可愛くなるでー」 京太郎「そうですかねぇ?まぁ…、江口先輩の乙女モード見て見たいっすね」 セーラ「いーーーーーやーやー」 怜「この日は麻雀して負けたんやんな?」 セーラ「武士に二言はないからな。最下位やったから、嫌々女装したんや」 竜華「女装って…あんた」 怜「乙女セーラ効果でたこ焼きもあっと言う間に売れたんや」 京太郎「へぇー、俺もこんな美人にたこ焼き勧められたら買ってしまいますね」 セーラ「さっきから褒めすぎやから///そんな大したもんちゃうし」 京太郎「見せて下さいよー」 セーラ「俺に麻雀で勝ったらええで?」 竜華「ぶはっwwwそれはひどい勝負や」 京太郎「勝てるわけないでしょう…。代打ちありですか?」 セーラ「代打ち?誰や」 京太郎「俺の幼馴染です。麻雀は家族麻雀を抜けば高校生から始めたそうで」 セーラ「ふーん。ええで?俺、千里山の元エース江口セーラやで?負けるわけないやん」 京太郎「幼馴染とそいつの彼女が来月、奈良に遊びに来るそうなのでその時に」 セーラ「ええで。俺は逃げも隠れもせん。誰でも連れて来いや!」 京太郎「…はい」ニヤリ 京太郎「あっ、ところで今日は何して遊びます?」 セーラ「ボーリングや。ボーリング。今日こそ決着つけるで」 京太郎「負けた方が奢りっすね。その前にご飯も食べません?」 セーラ「金ないから定食屋でええか?竜華、怜はどうする?」 竜華「乙女は定食屋なんか行きません」 怜「憧ちゃんに美味しいパスタ屋教えて貰ったんや」 セーラ「ぱ、パスタ?あんなんお腹いっぱいにならへんで」 竜華「セーラと違ってうちらは腹八分目にしてるんや」 怜「せやせや。すぐ太るんや。穏乃ちゃんとセーラは体重なんか気にした事ないやろ?」 セーラ「ないなぁ。体重とか中学の時から変わってへんし」 竜華「きいぃぃぃぃぃぃぃ!うちは+5kgや!」 怜(竜華はおもち分やろ…) 京太郎「パスタ屋って高いんですか?」 竜華「なんぼ言うてた?」 怜「確かコースで3000円って言ってたで」 セーラ「京太郎。3000円って高過ぎへんか?」ヒソヒソ 京太郎「俺の一週間分の食費ですよ」ヒソヒソ セーラ「やなぁ。定食屋はおかわり自由やしな」 竜華「さてと。女子会行って来るか」ガタッ 怜「うんうん。じゃあ、そっちはデート楽しんでな」フリフリ セーラ「で、で、デートなわけあるか!」 京太郎「そうですよ。賭けボーリングしたり、ゲーセン行ったり、サッカーしたり野球したり。仲のいい先輩後輩っすよ」 竜華(セーラの乙女モード見たら多少は意識するんやろか?) 宮本む○し セーラ「この時間やったら居るんちゃうか?」 京太郎「えぇ。そう思って読み終えたジャンプ持って来ました」 穏乃「ハムッ、ハフハフ、ハフッ!」ガツガツ セーラ「おおっ、居た居た。相変わらず気持ちのいい食べっぷりや」 穏乃「あっ、江口先輩!おはようございます」 京太郎「シズ、ジャンプ持って来てやったぞー」 穏乃「京太郎!いつもありがとなぁ」 穏乃「お礼に目玉焼きあげるよ」ヒョイ 京太郎(食いかけじゃねーか) 穏乃「ちょうどいい所に会いました。知り合いの中学生が野球してまして。それで今メンバー三人足りないって」 セーラ「おっ、ええなぁ。行こ行こ」 京太郎「ライトかレフトがいいな。動かなくていいから」 こうして三人は中学生に交じって仲良く野球をしました そして次の月 セーラ「やって来ました松実館」 穏乃「久しぶりに奈良に帰って来ました」 竜華「一応持って来たで。セーラの乙女服」 怜「うちは化粧品を」ゴチャ セーラ「ちなみに今月の俺は好調や!悪いけど代打ちさんがどんな素人でも手は抜かへんで?」 京太郎「いいっすいいっす。全力でぶつかってやって下さい。 なんか敵が強ければ強いほど燃える戦闘民族みたいな姉妹ですから」 竜華「姉妹?」 怜「代打ちさん、姉妹で来たんや」 セーラ「たのもー!」バン 照「ん?」ポリポリ 咲「京ちゃん、久しぶり」ペコリ 和「元気そうで安心しましたよ須賀君」 怜「」ブクブク 竜華「ぎょええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!あ、あ、あっ…。チャンピオンがおる!」 京太郎「あっ紹介します。俺の幼馴染の宮永咲と姉の宮永照さんです」 セーラ「幼馴染って…。学生最強麻雀打ちとかそんなん考慮しとらんよ」ガクッ 怜「死兆星が見える」 竜華「怜!あんたが打つんちゃうやろ!?」 京太郎「咲。この人がお前が打ちたがってた千里山の元エース江口セーラさんだ」 咲「うん、楽しみだよ」 照「咲。江口さんは普通に強いからね。本気出さないと負けるよ」 咲「負けないよ!」ゴッ セーラ「えぇい!俺も雀士や!元チャンピオンでも現チャンピオンでも誰でもかかって来いや!」 竜華「さて。どの衣装を着させようかな。ほら、怜起きて」ペチペチ かくして。 照、咲、和、セーラ 照、咲、竜華、セーラ 照、咲、怜、セーラ 照、咲、穏乃、セーラ で四局したものの、セーラは二位が一回、三位が二回、四位が一回に終わった セーラ「…」プスプス 咲「江口さん、ありがとうございました」ペッコリン 竜華「まぁまぁ、割と善戦した方ちゃうの?」ポンポン セーラ「負けは負けや。悔しいわ!」 怜「あかん、力使い過ぎた」フラフラ ポテッ 和「!?」 怜「ええ乳しとるとずっと思ってたけど膝もなかなかやね…」スリスリ セーラ「はぁ…、着ればいいんやろ?着れば」テクテク 京太郎「楽しみだなー」 咲「京ちゃん、あの人がよくメールで話題になる彼女さん?」 穏乃「あれー二人は付き合ってたの?」 京太郎「ただの先輩後輩だつーの!」 そして… 竜華「お待ちどーさーん」 怜「今からセーラの乙女変身ショーを行うでー」 照・咲・穏乃・和・京太郎「…」パチパチ 怜「まずは手始めのお姉系セーラ」 セーラ「…」ムスッ 竜華「憧ちゃんの私服を借りたんやでー」 京太郎「おおっ…!?髪の毛も巻き巻きだ!」キラキラ 照「はうぅぅぅぅぅぅ」 竜華「つづいてー定番中の定番。メイド服や」 セーラ「にゃーん」ギロッ 穏乃「睨み利かせてるメイドって怖いなぁ」 京太郎「うーむ、普段定食屋で大盛りをおかわりしてる江口先輩とは思えないくらい可憐だ」 怜「続いて、竜華のご実家にあった着物」 セーラ「セーラどすえ(適当)」 咲「すごく似合ってるよ!私も着物きた…ってこの前、穏乃ちゃんと着たっけ」 穏乃「そう言えばそんな事もありましたね」 和「いつですか!?」 ・ ・ ・ 竜華「そして、最後の最後に…」タメ中 怜「セーラだけにセーラ服なんちって」 竜華「言いたかったのに!」 京太郎(俺がリクエストしたんだけどな) セーラ「…別に京太郎のために着たわけやないんやからな」プイッ 照「可愛いよおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ、おもち帰りーーーーーーーー!」ドドド ガラッ! 玄「おもち!?」ビクッ 照と玄の暴走によってセーラの乙女変身はいつの間にか終わってたとさ 夜、松実館の外 セーラ「はー、恥ずかしかった」 ヌッ 京太郎「ここに居ましたか」 セーラ「おわっ!?…なんや京太郎か」 京太郎「みんな酔い潰れて寝てしまいました」 セーラ「…穏乃と宮永と原村に酒飲ましたんは誰や?」 京太郎「園城寺先輩と清水谷先輩と照さんです」 セーラ「俺以外全員やないか!」 セーラ「まぁええわ。今日の事は酒の勢いで忘れてくれると助かる」 京太郎「いやー、もう記録にも記憶にも残ってますし」パカッ 携帯を見せる京太郎 セーラ「待受画像、俺やないか!?」 京太郎「キレイに撮れてるでしょ?」 セーラ「消せ!」ババッ 京太郎「嫌です」ヒョイ グラッ セーラ「あっ…」 ガシッ 京太郎「危ないっす」 セーラを抱き止める京太郎 セーラ「…」ハッ セーラ「…///」カアァァァァ セーラ「…///」ボン セーラ「あ、アホ。女の体にいつまで触ってるんや!」 京太郎「す、すいません」バッ セーラ(ってなんで俺、京太郎相手にドキドキしてるんや)ドキドキ セーラ「お、俺の女装姿笑えたやろ?はははっ…、我ながらいい笑いのネタ提供したと思ったわ」 京太郎「笑いのネタ?」 セーラ「お、おぅ。笑いや笑い。男みたいな女が無理して女っぽいカッコしてるのが滑稽やろ? ほ、ほら。お笑い芸人とかでも居てるし」 京太郎「江口先輩は芸人じゃないですよね」 セーラ「いいねん!笑いさえ取れたら!みんな俺の女っぽい姿見て影で笑うんや!笑えばいいんや」 セーラ「あはははははははー」 京太郎「…」 セーラ「あはっ…、あはははは…」 京太郎「…」 セーラ「はぁ…」 セーラ「笑って貰った方が気が楽なんやけど?」 京太郎「笑わないです。とってもカワイイと思いました」 セーラ「ッッ!?俺がか、かわかわか、カワイイ!?眼科や、眼科行って来んかい!」 京太郎「視力は1.2ありますよ」 セーラ「…怜や竜華の方が可愛い」ボソッ 京太郎「あの二人が可愛いし美人なのは認めますが…。江口先輩も負けてないですよ」 ドキッ セーラ「うっ…、もう止めてくれ!褒めんでいい!褒めてくれるな!」アセアセ 京太郎「…」 セーラ「昔な、小学生の時や。俺はこの頃から男に混じってサッカーや野球みたいな遊びをしてた」 セーラ「当時学校の行事でお芝居をやる事になった」 京太郎「お芝居ですか?」 セーラ「騎士とお姫様が活躍する簡単なお芝居や。ヒロインはもちろんお姫様。 意外に人気が高くてな。クラスの女子はお姫様やりたいってみんな言ってた」 京太郎「江口先輩も?」 セーラ「クラスの男子達とサッカーとかしてたけど少女漫画読んでたりしてたからな…。少しだけ興味はあった」 京太郎「お姫様だって似合うと思いますよ」 セーラ「……。当時俺はクラスの女子から主人公の騎士をやってと頼まれた。ほとんど女子の総意や」 セーラ「でもくじ引きで役を決める時、俺は騎士じゃ無くてお姫様に自分の名前を書いてこっそり投票した」 セーラ「そして運悪く俺がお姫様の役に当たってしまった」 京太郎「良かったじゃないですか。麻雀強い人はここ一番のヒキも強いですね」 セーラ「……結果、お姫様は演じたものの女子からは大ブーイング」 セーラ「いつも男っぽいカッコして、男に混じって遊んでるのにお芝居でお姫様。全然似合ってない!と陰口を叩かれたんや」 京太郎「多分、女子達は嫉妬してたんじゃないかと思いますよ。子供の頃ですよね」 セーラ「今考えたらそうかもな。でも俺は怖いんや!女らしくする事、女の子っぽい服を着る事、誰かに笑われる事!」 セーラ「変ちゃうか?って。俺が女っぽい服着ても誰が得するんやって。 笑われるくらいなら最初からそんなカッコしなければいいって…」 京太郎「俺が損します」 セーラ「は?」 京太郎「たまには江口先輩の乙女モード見て見たいっすから///」 セーラ「おおおおおおおお、俺に普段から女装しろ言うんか!?」 京太郎「…たまにはね。スカートは嫌いですか?」 セーラ「ヒラヒラは性に合わんからな…。まぁ…、ボーイッシュなカッコなら///」 京太郎「着てくれますよね!?」 セーラ「か、考えとくわ!アホ、アホアーホ!」タッタッタ 竜華「ぐーごー」zzZZZ… 怜「竜華の髪の毛っていい匂いやねzzZZZ…」クンカクンカ 穏乃「あこー、髪ひっぱらないでよーzzZZZ…」ウーン 和「咲さん、咲さん、咲さん!zzZZZ…」ムギュムギュ 照「うーん…、雪見大福に押し潰されるうぅぅぅぅぅ、zzZZZ…」 咲「」パチッ セーラ「あれ?宮永起きたん?」 咲「ううぅぅぅん…、江口さん」パチパチ セーラ「あんた、京太郎の幼馴染やったな?」 咲「はい。中学からの付き合いですけど」 セーラ「…どんなヤツやったか俺に教えてくれへんか?」 咲「ふふっ、気になりますか?」 セーラ「ちゃう!ちゃうちゃうちゃう!ほんの少しだけ興味が出ただけや!勘違いするなや」 咲「わかりましたよ。京ちゃんはですねぇ…」 -------------------- ---------- ----- 京太郎「抱きしめた時、いい匂いした。やっぱりあの人も一応女なんだなぁ」ポワワーン 後日 セーラ「穏乃って極々たまに私服のスカート履いたりしてるよな?」 穏乃「はい、一応持ってますよ。憧がうるさいから」 セーラ「ど、どこで買ってるんや?別に興味はないんやで?ただ穏乃もジャージ以外持ってるんやなぁって思って」 穏乃「憧が着なくなった服を貰ったり…」 セーラ「憧ちゃんって服とか詳しいんか?」 穏乃「読者モデルとかよく声かけられるらしいです」 セーラ「ふ、ふーん」 憧「ってわけで私の所に来たわけね」 セーラ「か、勘違…」 憧「もうそれはいいから。竜華と怜には聞きにくいんでしょ?」 セーラ「お、おぅ」 憧「ふふーん。私がコーディネートしてあげる!江口セーラ改造大作戦」 セーラ「お手柔らかにな。後、予算は一万円で」 憧「一万円って一着買ったら終わりじゃない!?」 セーラ「一着でええ」 またまた後日 憧「でさー。そん時、穏乃がさー」 ?「また穏乃の話かいな。一緒にラーメン屋着いてったれや」 憧「ラーメン屋は匂いがつくからやだ。あんたに任せる」 泉「あれ?」キョトン 浩子「どうしたん?急に立ち止まって」 泉「憧と一緒に歩いてるのって…。江口先輩?」 浩子「まさかー、新子さんの友達やろ。読モ仲間ってヤツか?」 泉「ですよねぇ。あんなに可愛い子が江口先輩なわけないwww」 京太郎「珍しくジャージ着てないんだな」 穏乃「憧がうるさいんだよ。デートの時はジャージ以外でお願いってさ」 京太郎「ふーん」 憧「はーい、お待たせ」 ?「…///」カアァァァァ 京太郎「この人誰?憧の友達?」 セーラ「ぇ…ぐち、セーラや」ボソボソ 京太郎「ん?」 セーラ「お前の大先輩の江口セーラや言うてるんじゃ!このボケェ!!!!!!」キーン 京太郎「俺の先輩がこんなに可愛いわけない!」 終わり
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2 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/06(日) 01 47 58.31 ID fUJoakLUo [2/6] /_ ̄` ヽ_ ゚ マ /////ヌ ム / ̄ ´ ̄ヽ ゚ヽ`ヽ マ ム ム / ア \ ゚ \ 、 マ //r v≦オ{ ファンにならないというのなら…… // ヽ ハ . _ゝュ/八_j≠‐' ア i ハ ....i l i ィf 」ム__jムハ / ! ! '; ゚ i! | i . Y 三三. ム 射止めるだけだ!! ' ...i iハ ヽ ゚ィz i i i ⌒ヾ 「 マ ム i.. l };> ´ 7マ tji | ! {_リ ハ ム L 」 ; ィハテj ゞ'´! ; j j | マ Vハ ム _ ―rォ | ハ ゞ' j L;!/ / ! ! マ Vハ_ム __ ―=  ̄ ̄ | ハ ` ィ{ l | r≠キ /////ハ―=  ̄ ̄ | ム ゚ ` イ { i |__ ―=  ̄ ヾ=<///`ー― j> ´ ̄ ̄ `ヽ,_, _ ―=7  ̄ ̄_\_ >-、 マ///[ ヽ -ー  ̄ ̄ ヾ{` 〉≦ ̄ ̄ / /ィ ̄ ア7⌒7 ̄ 7{ ヽ マ// イ / _z、__ ヽ_)/ / / / イ/ / 仁ニニ{! ; > __)イ / ヽ { ,ィ T ハ` ´ /=≠ / /| リ / 「≦'==ヘ! |八_ ィ { `ヾ _ イ | ! { | / / ィ/ ム| { ! !r―ニ二{. i/(_ イ ノ ` ヽj j! ! i八 ! /゚ /{ /ニi| ム 、 マニニニ人 |!_( _ ィ {  ̄ ̄ 、 个ミ丶{ / /゚j/ニニム ム≧ュ_ゝ=キ ´ ̄ L≧ュ__ イ / `ヽ j }`ヾj/ ムニ゚ニニ八 了/ i j了 ///| / 7 ゝア ムニニ.゚ニニヽ ! | h! /////{ / / /イ⌒ ムニニニニ゚ニニュ、 人 i 人丶///ハ 【須賀京太郎】 <アイドルランク>(ファン人数) Fランクアイドル(0~1000) <容姿> B(56) <雀力> E(29) <歌唱力> E(23) <演技力> C(42) <特技> タコス作り <担当> 清水谷竜華(プロデューサー) 花田煌(マネージャー) 弘世菫(麻雀コーチ) 瑞原はやり(トレーナー) 竹井久(事務員見習い) 龍門渕透華(スポンサー?) <アイドル経歴> 雑誌特集 パンフレット サイン会 ドラマ主演 |. G | F | E | . D |. C | . B |. A | . S | SS |SSS―――┼―――――――――――――――――――――――――容姿 |lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll雀力 |lllllllllllllllllllllllllllll歌唱力|lllllllllllllllllllllll演技力|llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll <須賀京太郎のファン> 宮永照 宮永咲 蒲原智美 愛宕洋榎 愛宕絹恵 江口セーラ 鹿倉胡桃 染谷まこ 片岡優希 原村和 92 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 21 55 49.14 ID /p+ah+pVo [1/12] 【アクセル1】 京太郎「……」 社長「……」 透華「……」 竜華「……」 煌「……」ニマニマ 久「……」ニマニマ 京太郎「えっと、つまり……?」ワナワナ 竜華「事務所が潰れるっちゅうのは……?」 透華「ええ、全部嘘でしたの」キリッ 社長「君に試練を与えるつもりでね」キリッ 京太郎「……」 竜華「……」 / ̄ ̄ ̄ \ ウッウッ / \ /\ ※透華 / 。 一 ー 。 | . 。゚~(__人__)~゚j \、 ゜ ` ⌒´,;/゜ / ⌒ヽ゚ '"'"´(;゚ 。 / ,_ \ \/\ \ と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;._ 透華「すみませんでしたわぁぁぁぁ!!!」ドゲザッ 社長「すまなぃぃぃぃぃ!!」ドゲザッ 京太郎「ほわぁぁぁぁっ!!!」 竜華「」バタリッ 久「やっとネタばらし出来たわねー」 煌「今更な気もしますけど」クスクス 83(リボン)「ドラマですよ!ドラマ!!」ワッホイ 74(亜)「やるじゃん! 兄ちゃん!」アミキーック 74(真)「ちょっと見直したっしょ→」マミパーンチ 72「まぁ、なんでもいいですけど」パチパチ 85「ドラマくらいで浮かれすぎなの」アフゥ 77「ちょっと! ひのちゃまオレンジジュース!!」バンバン 75「へへっ、やりましたね!!」ヤーリィ 74(もやし)「うっうー! おめでとうございまーす!!」ガルーン 81「お、おめでとうございますぅ」ビクビク 91「あらあら~、凄いわね~」ドタプ~ン 90「まこと、素晴らしきことです」クスッ 83(86)「自分、応援してるぞ!!」ナンクルナイサー 85(メガネ)「はいはい! 自分達の活動に戻った戻った!」パンパン 京太郎「うへへっ」デレデレ 竜華「……」ユラァ 97 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 22 11 02.97 ID /p+ah+pVo [2/12] 94 竜華「おじさぁぁぁん?」ゴゴゴゴッ 社長「うぉっほん。とにかく、我が事務所のアイドル活動もこれで磐石だな」 京太郎「いやぁ、アイドルいっぱい嬉しいですねー」デレデレ 竜華「……」 社長「だ、大丈夫だよ竜華ちゃん。あくまで彼女達は7○5所属だから!」アセアセ 京太郎「そういえば、なんで7○5のアイドルがうちに?」 社長「それは君ィ! 大人の事情というものだよ!」 京太郎「大人の事情?」 竜華「おじさんがだんだん黒くなっていっとる……」ガビーン 社長「君がこれからドラマや映画に出演する度に、共演者を出す必要があるだろう?」ホラホラ 京太郎「いや、そんなメタ的なこと言われても」 社長「別に実在するアイドルを使ってもいいんだけどね」 京太郎「それじゃあ、ごうり……ムグググ」ジタバタ 社長「それ以上いけない」ガシッ 竜華「そ、それよりも!! 騙すなんて酷いでおじさん!!」アセアセ 社長「いや、それはだね」チラッ 透華(ドゲザ)「……」 京太郎「りゅ、龍門渕さん! 頭を上げてくださいよ!」 透華「いえ、これは自分への戒めですわ」ズーン 京太郎「ちょ、ほんとに……やめてくださいよ!!」グイグイ 透華「は、離し――」グラッ ドシャッ 煌「あっ!! 無理やり立たせようとした京太郎君と龍門渕さんがくんずほぐれつして転倒した!?」 久「しかもあの角度は!?」 竜華「!?」 京太郎「うーん……」 透華「……」 安価↓3 00~29 透華「すぐにどきますわ!」パッ 30~89 透華「きゃっ!?」バッ 90~99 京太郎「エロ不注意だ!!」プニッ ゾロ目 今すぐKISS ME~♪ 104 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 22 24 16.41 ID /p+ah+pVo [3/12] 京太郎「あれ、どうしてこんなに暗いんだ……」 しかもなんだかいい匂いが…… 京太郎「……?」 透華「きゃっ!?」バッ 京太郎「うぉっ!? まぶしっ!」 な、なんだ!? 急に暗くなったと思ったら、今度はいきなり明るく―― 京太郎「一体何が……?」キョロキョロ 竜華「……」ゴゴゴゴゴッ 煌「……」ニコニコニコ 久「……はぁ」ヤレヤレ 透華「っ……//」カァァッ 京太郎「え? なにこの空気……」 ポルポル「……」チョンチョン 京太郎「ん? なんだよポル」 ポルポル「……」パンッ ブイッ マルッ ジィィイ 京太郎「パン、ツー、まる、見え?」 ポルポル「YEAAAH!!」パシッ 京太郎「あっ、なるほど! さっきは龍門渕さんのスカートの中に!」アハハハ なんだそんなことだったのか 龍門渕さんのスカートの中に…… / ∧ /1 ` /ヾヽ | |ヾ、 //| |ヽ ソ /| |./゛゛Y""|.! | i |.| |.| / |ハ i | / ―-A!-/ ー|-‐ヒー ゙、 |. / _/___! i |__ヽ__ , ヾ / `メ 2 . i`゙、 !´_2 . )'´ \ /ィ ,イ ;ヽ i 、\ // / | i `i r| i 、ヽ i.| ! !ハ /\ rー‐っ ,.イノ .ト、 |,! /\ ヽヽ /` ‐、_ ,..イ´|,/ / 、乂_ ,、___/ ハ `iY //! |ヽ/ / ! `ラ"  ̄`/´ /__) ノノ'´. `ーv‐ ´ i /ー----、 / / // / ./´ ! /米゙、 ! / ヽ( i !i ./ / ヽ / /.|バ、 、 ゙、 / | ヽ、_,ノ ノ r! 〈 // / /| | V \ \ / ノ 、 r、ヽ. 京太郎「……」ダラダラダラダラダラ 竜華「覚悟……できとる?」ドドドドドドッ 京太郎「オーマイゴッド!!」 107 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 22 32 16.24 ID /p+ah+pVo [4/12] 京太郎「こ、これは事故ですってば! ね? そうでしょ?」アセアセ 竜華「言いたいことはそれだけ?」ニコニコ 透華「わ、私はその……//」モジモジ 久「ギルティ」 煌「可哀想だけど、仕方ないかな?」 京太郎「い、一体俺に何を……?」 竜華「……おじさん」パンパン 社長「まさか……これを使う日が来るとは」フフフ 京太郎「そ、それは!?」 本当にすまないという気持ちで胸がいっぱいなら… どこであれ土下座ができる!たとえそれが… __ /ヽノ\ /(● ●)\ | (_人_) | \__二__/ / V V∧ || ヽ/ || /\\ / / L=ヒニ)==ヒニ)= |∥| | ∥ |∥二二二∥ | \ / / |∬∥ニ∥ ∫ |\三三三∬三\ |\\∬三三三三\∫ \\\三三三∬三\ O \\L炎炎炎炎炎| .\L工工工工工| O」 O」 肉焦がし骨焼く鉄板の上でもっ! 竜華「焼き土下座や」 京太郎「」ガクガクガクガクガク 竜華「もう二度とこんな真似をせぇへん?」 京太郎「」コクコクコクコク 竜華「もう他の女にも変なことせんと誓える?」 京太郎「」コクコクコクコク 竜華「ほな、これはしまっておくで」ニッコリ 社長「はーい」ガラガラガラ 久「流石に冗談よね?」ヒソヒソ 煌「さぁ?」ヒソヒソ 竜華「うちかて我慢してるんや……京太郎君にも絶対に……」ブツブツブツ 社長「最近竜華ちゃんの様子がおかしいんだが」ウーン 109 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 22 44 56.91 ID /p+ah+pVo [5/12] 【そんなこんなで】 竜華「テレビでキャスティング発表もされたし……今度は制作記者会見や!」 京太郎「記者会見!?」ガビーン 久「恐らくこれが最初の課題ねー」 京太郎「へっ? 記者会見がですか?」 社長「そりゃあ、国民的漫画の実写化の主演が全く無名の新人だからね」 煌「恐らく、かなり注目されている筈ですね」 竜華「しかもこのドラマ、ジャ○ーズの俳優を落としとるから、記者側に圧力かかっとるかも」ウーン 透華「一応こちらからも圧をかけてみますわ」 竜華「でこちゃんとこも手伝ってくれるみたいやしな」 デコチャンイウナー!! 煌「万全じゃないかな?」 社長「うむ。水瀬と龍門渕のタッグだからね」 京太郎「でも、不安ですね」ウーン 久「確かに、演技とはまた違ったものを求められる筈よ」 京太郎「……」 くそっ、こんな時はどうすればいいんだ? 折角ドラマの主演を取れたってのに…… 竜華「心配せんでもええよ、京太郎君」ポンッ 京太郎「え?」 竜華「こんなこともあろうかと、記者会見のプロを呼んでおいたんや」フフフ 京太郎「記者会見のプロ!?」 久「それは一体……?」 竜華「ほな、入ってきて!」パンパンッ ガチャッ ?「……」テクテク 京太郎「あ、あなたは!?」 . . .-‐…‐-. . . ... ´. . . . . . . . . . . . . \ /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . /. . ./. i . . . . ハ /. ./. . ./ i i i i ', i , ′ー―ァ / 从 ト--ミ i | ' ′ //⌒/ } リ } ハ |ト i ,. / |l |l ∨__|{ } / レ' }| } i i やっほー京ちゃん! / 从 八《´んハ. j/ r==ミ / /| . . .| // _ }ト ハ 弋 ソ 厶イ | . . | /^ / }|l ≧ゝ} ′__ /-' i | . . |. ' .i / / } 人 f ノ ./ i | i |. i し' ./ .i} i i >o。.. < i / / / | ノir―-ミ | ∧ 八 r'ス´ / ゝ-、 /} / }/ f入 `ー 〉 /' V_ゝ/.〈 Ⅹ / i`/イ、_ 辷ーく / / / rヘ/__rヘ_/ | ヽ { ̄` 入 i / | / | / . / ハ. Y i 圦 |. `> 1 / |l ∧ _彡 / ハ. // ‘, 」 / / |/ |l/ \ / |. /八_// ‘ { ;′〈 . |ト、/ 〉__ i \/ 《`ーイ V { ‘, |i i/ / | | 〉 ヽ .. L i ..........ゝ. У_彡 .........| | ./ マ . 八 \く L | ′ { `マ . ∧ ヽ} / .j 京太郎「アイエエエ!? テルサン!? テルサンナンデ!?」ガビーン 115 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 22 54 41.99 ID /p+ah+pVo [6/12] 照「なんか失礼な反応」ムッ 竜華「普段はアレやけど、外面だけならプロ顔負けやし」ドヤァァァ 京太郎「いや、ドヤ顔されても」エェェ? 久「素直に瑞原プロでよかったんじゃ?」 竜華「……想像してみる?」 煌「瑞原プロ仕込みの記者会見……」 一同「……」モワンモワン ~~~もしもはやりんの指導を受けていたら~~~ 記者A「今回、初めてのドラマ出演で主演とのことですが?」 京太郎「はい、でも京太郎頑張りまぁーっす☆」キャピッ 記者B「キャスティングに不正があったとの情報もありますが?」 京太郎「酷いですね~、僕は正々堂々勝負しましたよっ♪」ウフフ 記者C「あ、こっちに目線ください!」 京太郎「ウフフ、オッケ~☆」ウィンク ~~~~~~~~~~~~~~~ 京太郎「○ーラじゃん!!」 竜華「うん」 久「(いや、瑞原プロにどんなイメージ持ってるのよ)」ガビーン 煌「(でもそんな京太郎君も見てみたい)」ドキドキ 照「……」ニコニコ ~~某所~~ はやり「へっくち!」 良子「風邪ですか?」 はやり「うーん? この感じは……噂話かも☆」エヘヘ 良子「……」フーン 理沙「?」 健夜「……オムライスにしよう」ウン 118 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 23 03 50.32 ID /p+ah+pVo [7/12] 京太郎「是に腹は代えられないか……」 照「ねぇ京ちゃん? なんでそんなにイヤそうなの?」ガビーン 京太郎「嫌なわけじゃないんですけど、ただ……ね?」 久「いいじゃない。とりあえずやるだけやってみれば」ナデナデ 京太郎「それもそうですね」デレェデレェ 照「……」ムッ 竜華「ほな、特訓開始や」 京太郎「それじゃあ照さんお願いしますね」 照「うん」 煌「どんな感じなんでしょう?」 照「(ここで京ちゃんにカッコいいところを見せたい)」 それに…… 照「(私だって、京ちゃんの役に立てるってこと証明しなきゃ!)」ギュッ コンマ判定↓3 00~39 所詮ポンコツはポンコツよぉぉぉ!! 失敗 記者会見でBAD判定 40~69 ま、多少はね? 普通 何も無し 70~89 やれるじゃないですか照さん! 成功 記者会見GOOD判定 90~99 京太郎「こ、これは!?」 大成功 スキル獲得 記者会見GOOD判定 ゾロ目で覚醒京ちゃん 132 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 23 15 40.36 ID /p+ah+pVo [8/12] 照「それじゃあ、まずはお手本を見せるね」 京太郎「はい」 照「……」スッ 京太郎「(確かに記者会見の照さんが凄いのは知ってるけど)」ウーン 普段の姿を知ってる俺か見れば、照さんがしっかりしてるようには思えないんだよなぁ 京太郎「(一応何かつかめるかもしれないし――)」 照「……」ニッコリ ___ ... . . . . . . . . . . /. . . \ / ./ . / ヽ . ′ / / ∧ .. | .. | | . / | . | /| | | |V ∧ | | i / ー|―|斗f‐┼ | | |─-l、| _l,ノ|. // i | |八ハ { | .. ./リ |/ }人 l ヽ! 厶イ |. . ∨ |灯j芯ヽ1ソ ィjア苅Υ / | │ .. {い.乂(ソ ′ 乂(ソ/ }ィ | │ .. | ' ' ' , ' ' ' | | 今日は皆さんお集まりくださいましてありがとうございます │ .. |‐ヘ r‐| | │ .. | . 八 ∨ ̄ノ ノ . i | ドラマSOUL CATCHER(Saki)の主人公、神峰役の宮永照です │ .. | . . . . .> .. ___ .. < . . . .| ′ │!│| . . . . . . . .| __ | . . . . . . .| . ./リ 乂人|八 . ィTノ {爻} {ア> .ノイ / < |___ Ⅵ/__/ >. r<丶 ∧__ }へ‐ァ >‐┐ / \ 、 ∧/ニニ}′ // `ヽ | 丶\ | ー‐} // | | \ ー===| r=ァ′=‐'ィ .// | | { ヾ≧=/ .}={=≦ . ./ .′ | ′ 〉 ゞ=/ /}{ .、 . イ==ノ / __,,/斗-〈 / / }{ . . \ { 、 ノ } ゝ /.-====ハ . ′ /. . .}{ . . . . .ヽ Υ¨¨¨¨¨ ヽ / \{/ 斗―∨ . . . ./}{\ . . . .| }=======/ ∨ハ / / . ./.〃 } . . .| ‘ァ…‐‐;、/ 京太郎「!?」ゾク 照「~~~~」ぺらぺらぺらぺら 京太郎「な、なんだこれ……?」 さっきまでとは、まるで別人!? ただ話してるだけなのに……聞き入ってしまう! 照「それにしても、初めてのドラマ出演で主演だなんて運がいいんだか悪いんだか分かりませんよね」アハハ 竜華「……」フフッ 照「失敗したらもう二度と仕事来なくなっちゃいますよ、これ!」ウーン 久「これは……」 照「絶対に成功させろって、監督や事務所の社長にもこってり言われてるし……始まる前から不安の連続です」シクシク 煌「……」パクパク 照「でも、これを成功させたらきっと……今よりも確実に前を進めるんです」キッ 京太郎「……ははっ、謝らないとな」ボソッ 照「だから、必ずこのドラマを成功させて――」 やっぱり照さんは…… 照「私、運がいいってこと、証明してみせますよ?」ニッコリ 凄い人だ 140 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 23 27 07.37 ID /p+ah+pVo [9/12] 照「……」フゥッ 一同「……」シーン 照「あっ、え、えと?」オロオロ 京太郎「照さん」 照「あぅっ、もしかしてダメ……だった?」ウルウル 京太郎「いいえ、そんなことないですよ」ギュッ 照「あっ」ドキッ 京太郎「ごめんなさい、俺……変な態度ばっかり」ウツムキ 照「そ、そんなのいいよ!」アセアセ 京太郎「でも!」 照「いいの。私だって普段、京ちゃんに迷惑かけてるから(照だけに)」アハハ 京太郎「それはまぁ、確かに」 照「え?」 京太郎「え?」 竜華「シリアスになりきれんなぁ」コソコソ 煌「それが二人らしくていいんですよ」クスクス 久「というかなんで私達、急にロッカーに隠れてるの?」 菫「照……立派になったな」ウルウル 久「(しかもなんか先客がいたし)」ガビーン 京太郎「……俺に記者会見のコツ、教えてくれますか?」 照「……うん」コクリ 京太郎「照さんがいてくれて、本当に助かりました」 照「うん……」ジワァァ 京太郎「俺の傍にいてくれて、ありがとうございます」ペコリ 照「……うん!!」ポロポロポロッ 京太郎「これからも、傍にいてくださいね」ニッコリ :_,. -─……─- : . ´........................................................\: :/.......................|........ト、..............................ヽ: : /....................| |...i|........| \...........|....|............:/.........../ .....|.._|_八......| \__....|............i : ̄ ̄ ̄|...|....| [ \| \|....|............|: :|...|....|┬─┬ ┬─┬ |............| |...ト..| 乂 ノ 乂 ノっ|............|: :i|...|....| |............|: ||...|..人 , _ 人.......l..| 八Λ.....> _ . <......../|/ \|\_,ノ⌒ 〈___/ ⌒ ‐-ミ ;/ ̄ | \ ∧ / / / \; / | \ ∨_/ / ハ :/ \ Χフ / /  ̄/ Τ  ̄ ',; ;\ | 〈 ∧ 〉 | / 照「うわぁぁぁん!! 京ちゃあああん!!」ビエェェェン 京太郎は記者会見を克服した!! 146 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 23 35 55.14 ID /p+ah+pVo [10/12] 【一方その頃 長野】 -=ニ二ニ ニ二二二二二二二 二二二二 二二 二二ニ ニ二二二 ニ二二二 ニ二 ニ二二ニ ニ二二  ̄ ____  ̄ニ二二ニ ニニ 二二 ニ二ニ ニ二二二二二ニ 二二ニ ニニ 二二 ニ二 ┐  ̄ニ二二二二ニ= ニ二 二ニ 二二 / /  ̄ニ二二二ニ ニ ニ ニ二二 / / /...-―≠ニア{  ̄ニ二ニ ニ二ニ ニ二 /{ / -=<.. 二ニ 二ニ ニニニ ニ ニ二 二{ ∨ -=く \二ニ ニ二 二二二二 二ニニ 二二〉 / \⌒ ニ ニ二二ニ 二ニニ= 二/ / \ \二ニ ニ 二二ニ ニニ= / / / .⌒丶ニ __二二二二ニ ニ= ⌒i | | | | | | | | |乂__ / . |二二ニニ =ニ ニ二| | | l | | l l | | l | l | l l | ̄/ |二二ニニ ニ二. 二| | | l | l l l | l\从 l | l l l/ /二二ニ 二二二ニニ 二|从 | 从八从乂{´廴}乂 从劜 ./二二二二二ニ 二ニ=- ニニ. 二二)イ 圦 , ∧/---- __ _/二二二二二ニ 二二ニ= 二ニ= =ニ二 ニ= 二}//> . - . イ /´ ̄∨ ̄ ̄\二ニニ 二二ニニ=ニ二二ニ 二二二 ___∠{ | ̄ _」 ./ l| | |__ 二二二ニ ニニニ ニニニ // ∧ .ー―. /} ___ } リ リ =ニ二二二ニニ 二ニ= =ニニニ ノノ \{ {\ . . /ニ/ l/ ̄\__彡'-- 、 \ニニニ==ニ二二ニ 二二 { {  ̄ハニ、 _ _, .//ニニ/ |ニニニニニニニニニニニ二\ \ニニニ二ニ ニ二 二=/\ ___/二|`ー ‐┼┼≦___} -=ニ三三三三ニ=- \ \二ニニ 二二ニ/ / ̄ ̄ 二八 ,{三三三三三三三≫  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄` \ニニ 二 ´ /二ニ =ニ二二} \三ニ=- ̄{ ̄ ̄ =ニ二二ニ== \ニニ / / 二ニ ニニニニ| \三三三ニ=- __ -=ニ二二二ニ二/ /二ニ= =二 二二ニ _| /≧=====┬=ニ三三三ニ=- ニニニニニニニ. / =ニニ二二 二二二ニニ/ {廴___/´ / ̄ ‘, ___ .... . -――-/ /ニニニ二二二二____. . | \ ___/ --- ‘, / ./ } _ _ _/ ,/ニニニ / ̄ ̄/ / 人  ̄ ̄ / | \  ̄ / / / 咲「お姉ちゃん……また抜けがけして」ゴゴゴゴゴッ 須賀ママ「あれ、咲ちゃん? どうかしたの?」ヒョイッ 咲「っ!!」ビクッ ,..-‐ .' .´ ̄ .` .ー.、 / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ / . . . . . . . . . 、..... .、 、 . .、 .. .\ / . . ... ; . . i i i ......i ...i......i... \ i . . i i.. ;i_; !-、ハ i }-トi、 i i ... ヽ な、なんでもないです! | ... i |/ハ |!|;ノ | | |、ハ|`i i .. . ゙、 |. | |/;xf'‐-、 |;ノiノf==、イi ハ i . .゙、 | i | i(! b. .. i ............0 . })| i ヾiヽiー-ヽ. | ! fヽ i ゙、 `ー' 、`ー' ,!ノ | ヾ!、 ヽ ヽ!ヾ "" "" i ,、 | ヽ、 ` ー 、 ! ̄ヽフ /,ノ \i ,、 ヽiヽi、` , 、 ` ̄´ / /./ /フ r、 ヽ| ` ーイー-――ァー,-、 _ /./// ,.-,. ヾヽ. | i _,....-‐ . '〔' _/ . . . . . // ヾi |i ノ ´ ∠- '/ ,...__ヽ丶 | .! ,イ、、 . . . . . . .ト._´/ . . . . // r-、| | ´ 、 ∠.._ `ー-、`ヽ` Vヽ.,、 、\ . . . . i / . . ,;. ."イ | / ゙、 ヽ ヽ ,ィ―ー‐' ⊂二 ー' ,イ ー`ー-ヽ./-‐"-‐'ノ== レ' ヽ√i ,ノ ヽ / / .V `ー-┬'`i'ー―'´ ヽヘ ;ヘ,メ、 /〉 須賀ママ「あらそう? 京太郎がいなくなったから、咲ちゃんが毎日遊びに来てくれて嬉しいわ~」フフ 咲「冗談でも嬉しいです」ニッコリ 須賀ママ「本当よ? あー、咲ちゃんが京太郎のお嫁に来てくれればいいのにね~? ね、カピー」ヨシヨシ カピ「きゅい!」モフモフ 咲「そ、そそそっそんなここ、ここここっこ↑こ↓ことは!!」アセアセ 須賀ママ「うふふふ」ニコニコ カピ「きゅぃぃい」スリスリ 咲「くすぐったいよぉ」アハハハ 姉に文句を言いつつも、外堀から攻める咲ちゃんなのでした 150 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 23 42 12.27 ID /p+ah+pVo [11/12] 【一方その頃 のどっち】 和「え? 初仕事ですか?」キョトン 社長「うむ。君の声のデモテープを送ったら、先方が是非にと」 和「それは嬉しいですけど、一体なんの仕事ですか?」 社長「声の仕事だよ。朝の子供向けアニメだ」 和「それはソフトでいいですね。何てタイトルですか?」 社長「……昨日のナンジャだ」 和「へー。それで私は何役なんでしょうか?」 社長「ナンジャだ」 ヽ./ , ヽ ヽ冫 | / / /」 /} }゙`「丁ヽハ ! ! ! }-ィ |_,'_,,|-‐''/ / / .} /.| | | /. } | | . リ !.|. ト.、 ,. ──‐、 ト、 ィ゙ | |\/ //. / / ! !/!/ !从 /| .| !∧冫 //´ ̄ ̄ヽ', |人小|ヽ !.ィ爪沁ヽ. /./ /,.イ爪心ヽ.! イ/.//′ U } } l ヾ |/{ ⊂. ′ ´ ! ィ./ ト,ムノ ! , ,' ' γ⌒ⅵヽ弋二;;ノ ゝ-.″ | } | //', { ` 、 レ′ !. { !..',\ ノ ! U | `ー´\ ,. , / ! ! ! ! |. ` 、 ./| . ! ! ! ! ◯ | }` .. __ , イ | | | | | | } ィ‐┤. ├ .、| | | | | { 和「え? ナンジャはタイトルですよね?」 社長「ナンジャは人名なんだよ」 和「あ、そういうことですか」ナルホド 社長「……」 和「……」 社長「主人公の……ナンジャだ」キリッ ,∠、 / ヽ / | / \へ / ̄¨ヽイ | / / / /|| ! ! | ! .| ! 〈〈 / { ' ,' ' | | l l l l ,ィ ! l ,! ∨ ノ¨ト==イ ! l斗十ナナノ. | / l. /十ト、l i〉 ¨フ´/ ! ! 、トト、!ィチ^ 丁 }/ }' !ノ ! l リ. / 〃 | |ミソ 〈 l{ | rf示、 ノ ノ/ / レイ ト、_| l ヽ 弋 zソ ! }l }イノイヽ |. | . | , 辷リ ! . . . ト、 \ |. | . ト、 | | ⌒ / | . . lミ、Y ‐ - ノ . .|. /, | . . l ! ヽ イ| ! .| // | ハ | ` . _ x< | ! | . !. // . /! ∧. ! | | .| ! . .、| // . /∧ . ∧`ヽ. l ヽl、 | l ト. // . /厶 ヘ. ∧ \ `ヽ. ヽl l | ヽ// , < \ \ \ ∨ `| . . .| \ 和「」 161 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 23 56 24.08 ID /p+ah+pVo [12/12] <そして記者会見当日> 京太郎「……緊張するな」ドキドキ メイクさん「はい、出来上がりましたよー」 京太郎「あ、ありがとうございます」 メイクさん「まだ新人なんだよね? いきなり主人公なんて大変だねー」 京太郎「は、はい!」 メイクさん「でも君、素材がいいからきっと伸びるよ。頑張ってね」ニコニコ 京太郎「頑張ります!」 竜華「京太郎君に専属メイクさんつけて上げたいけど……」 煌「誰かスカウトするのも手ですよプロデューサー」フフ 竜華「誰かメイクが得意そうな人……」ウーン 透華「そろそろ時間ですわよ」 京太郎「あ、はいっ!」 スタスタ 咏「おー、緊張してるねぃ」 京太郎「三尋木プロ!!」 咏「ま、気楽に行きなって」ポンポン 京太郎「ありがとうございます」 あれ? そういえば三尋木プロって何役なんだろう? 自分のことばっかりで全然考えてなかった 京太郎「あの、三尋木プロ?」 咏「ん~?」 京太郎「三尋木プロって何役なんですか?」 咏「……」 京太郎「三尋木プロ?」 咏「……モココ」ボソッ 京太郎「え?」 咏「モココだっての」カァッ 京太郎「え? モココって、あの時坂の幼馴染の?」 咏「うん」 京太郎「でもたしかモココって中三じゃ……」 咏「っ!!」ゲシゲシッ 京太郎「あだっ!? あだだだっ!?」 咏「調子に乗るなっ!」ゲシゲシ 京太郎「こ、これでも俺主人公なんすよ!? 神音なんすから!?」 咏「ふんっ」プイッ 京太郎「……」トホホ 186 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/10(木) 00 51 14.84 ID 1QJVR6T8o [3/10] 【記者会見会場】 司会者「お待たせしました。それではSOULCATCHER(Saki)の制作記者会見を始めます」 記者陣「……」ズラァァァ 京太郎「凄い数だ……」ゴクリ 監督「ほら、行くよ」 テクテクテク 京太郎「」ドキドキドキドキ 咏「ほら、早く座れっての」ペチッ 京太郎「はい」スッ 監督「緊張しすぎないようにね」ボソッ 司会者「それでは左から順に紹介していきたいと思います」 京太郎「(俺は真ん中くらいか……)」ドキドキ 監督「今回監督を務めさせていただきますたど――」ウンタラカンタラ 次か…… 司会「そして、次が今回のドラマの主役! 神音翔太役の! 須賀京太郎君です!」 京太郎「!!」ガタッ 記者陣「……」バシャバシャバシャバシャバシャバシャ !? なんて量のフラッシュ……!? これが……記者会見の凄み!! 京太郎「……」グッ でも、負けられねぇ! 手伝ってくれた照さんの為にも……! なにより、俺自身の為に!! 京太郎「俺は!!」バンッ 記者陣「……」ピタッ 選択安価↓3 1 京太郎「いずれ、トップアイドルになる男です!」 2 京太郎「アクセル1所属、須賀京太郎です!!」 3 京太郎「神音翔太役、須賀京太郎です」 201 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/10(木) 01 02 19.61 ID 1QJVR6T8o [4/10] 京太郎「俺は……まだ、無名で……実績の無い男です」 あれ、俺何言ってんだ? 記者陣「……?」ザワザワ 監督「須賀君?」 先生「……」 咏「(バカ……)」ハァ 京太郎「正直、こんなに凄いドラマに出られるだけでも幸運なのに……なんの因果か、主役に抜擢してもらって」 あれだけ練習したのに―― あんなに頑張ったのに―― 記者陣「……」 京太郎「オーディションにだって、きっと俺なんかより上手く演じられる人……たくさんいました」 自分でも、何言ってるか分からなくなってきた あまとう(暴君)「……」イライラ でも、だったら―― 竜華「京太郎君……」 透華「……」 煌「いいんですよ、あれで」フフッ 竜華「え?」 煌「自分を信じて、前に進みなさい」グッ 京太郎「でも、俺が選ばれたんです」 せめて、俺の想いのありったけを―― 記者陣「!?」 あまとう「……」 京太郎「俺が選ばれてしまったんです」キッ 咏「……」 京太郎「だから、俺が神音なんです。俺が主役……」 記者陣「……」ザワザワッ ガヤガヤッ 202 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/10(木) 01 06 35.64 ID 1QJVR6T8o [5/10] 記者陣「……」ザワザワッ ガヤガヤッ 京太郎「きっと集まってくださった記者の皆さん、原作ファンの方の大半が役者不足だと思っている筈です」 記者陣「……」 京太郎「でも、絶対に後悔はさせません!!」バンッ 監督「……ん」 共演者「!?」 京太郎「アクセル1所属、須賀京太郎!」 / , / / / / | | . . . / / / ' | | | | i| | . イ ' /| /| l | | | | l| | |// / | | { ' . | | } | l| | { ' 〃 | | | | ト, /| /| /| ' ∧|/ / .' , ' Ⅵ |_'. | | | | l | ' }/ }/ / .イ `\{/ / / / / { | Ⅵ≧!、,| | 、 | _/ム斗七 / . / }' ' ,イ / | { 从 | イ { しメ∧ l Ⅵ イ { し刈 `ヽ' ' }/' / /イ Ⅵ . Ⅵ Vzり \ 、 } / Vzり }/ // | 从 | \ ∨/ , / _∨∧ . ` \ , _ノ> 、_ , <//////{/{{`∧ 、 / }}//////> 、´//////////// l| ,∧ _ ∧ ||///////////>/////////////从 { 、 _ ィ -vノ ' } /'//////////////////////////{/∧ l\ ー=≦__ , ´ /' / イ∧//////////////////////////|//∧ . \ / / /'////}///////////// 京太郎「いずれ、トップアイドルになる男です!」バーン バシャバシャバシャバシャバシャッ 記者陣「……」バシャバシャバシャバシャバシャ 京太郎「……」 咏「……気持ちは伝わったけど、もう少し頭冷やさないとねぃ」ペチコン 京太郎「あっ」 咏「でも」ポリポリ ナデナデ 咏「そういうのは嫌いじゃないねー、しらんけど」 記者陣「!!」バシャバシャバシャ 竜華「上手いフォローや……!」 透華「た、助かりましたわ……」ホッ 煌「……」ヘナヘナ 210 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/10(木) 01 16 31.01 ID 1QJVR6T8o [6/10] ~~なんやかんやで~~ 司会者「えー、それでは関係者の自己紹介も終了しましたので、監督からドラマの説明をお願いします」 監督「まずうちさぁ……」ペラペラ 京太郎「……」ドキドキ あまとう「……」ジィーッ 咏「(自己紹介は躱せたけど、次の質疑応答が勝負だねぃ)」ウーン 監督「いいよ! こいよ!! 胸にかけて胸に!!」アァッー! バシャバシャバシャバシャバシャ 監督「クゥーン」 記者陣「……」ドッ アハハハハッ ハッハッハッハッハッハ 竜華「会場は大分盛り上がっとる」 透華「ここからが正念場ですわね」 司会者「それでは次に取材陣からの質疑応答といたしますが、ご質問のある方はいらっしゃいますか?」 記者A「では」スッ 司会者「どうぞ」 記者A「えー、神音役のトップアイドル須賀京太郎さん、でしたっけ?」 ドッ ワハハハハッ 京太郎「はい!」ニッ 記者A「さすがトップアイドルは返事が違いますねぇ」ニヤニヤ ワイワイ ガヤガヤ ハハハハハハ 竜華「……」ギリギリギリギリ 透華「……我慢ですわ、我慢」グギギギギ 煌「ええ、ゴルゴさん。お久しぶりです」 記者A「では、質問なんですがねー」 京太郎「……」 質問自由安価↓3 ただし内容とかけ離れていると判断した場合は安価↓ 222 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/10(木) 01 29 53.48 ID 1QJVR6T8o [7/10] 215 キャラ名は全員わざと変えてるよ モコ→モココ 刻坂→時坂 神峰→神音 216 これを出してくれる人を期待してた、ありがとう!! 記者A「では、質問なんですがねー」 京太郎「……」 記者A「この漫画は国民的に人気ですよね?」 京太郎「はい。俺自身、毎週楽しみにしてますから」 記者A「つまり、このドラマは国民の大変が関心を寄せていますね?」 京太郎「そうなると思います」 記者A「しかし、ねぇ」ニヤニヤ 京太郎「……」 記者A「さっきご自身でもおっしゃられていたと思いますが、オーディションにはたくさんの有望株がいたはずです」 京太郎「はい、いました」 記者A「それを踏まえて、貴方は自分が主役に合っていると本当に思っているんですか?」 京太郎「!」 記者A「噂によれば三尋木プロのご指名だとか? まさか……ねぇ?」ニヤニヤ あまとう「……」 ザワザワ ガヤガヤ 監督「!!」 咏「おい、アンタふざけたこと言ってんじゃ……!」ワナワナ 先生「やめろ咏っちゃん」 咏「先生?」 先生「……いいから」 記者A「どうなんですか須賀さん?」 京太郎「俺は……」 選択安価 ↓3 1 京太郎「正直、自信はありません」ウツムキ 2 京太郎「わっかんねー」アッケラカン 3 京太郎「勿論! 適役だと思ってます!」ニッコリ 232 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/10(木) 01 37 26.54 ID 1QJVR6T8o [8/10] 京太郎「……」 記者A「おやおや、まさかだんまりですか? 早く答え――」 京太郎「わっかんねー」アッケラカン 咏「え?」 一同「!!??」 記者A「なっ?」 京太郎「俺がどう思っていても関係ないんじゃね? しらんけど」 記者陣「……」 京太郎「俺が神音に相応しいかどうかを決めるのは、俺じゃない」 京太郎「いずれドラマを見てくれた人達、その一人一人じゃないんですか?」 記者A「っ!?」 京太郎「勿論、貴方もそのひとりですよ?」クスッ 記者A「!?」 京太郎「ちゃんと放送見てくださいね?」 記者陣「……ぶふっ」プークスクス ダッセー バッカジャネーノ ナカナカヤルジャンアノコ オオモノダワー 記者A「くっ……」カァァァァ 司会者「それでは、次の質問に行きますね」 京太郎「ふぅ」ヤレヤレ 咏「真似してんじゃねーっての!」バチコーン 京太郎「ほんげぇっ!?」 ドッ! ワハハハハ! マンザイヤメロー! モットヤレー! 竜華「」ブクブクブク 透華「一時はどうなるかと」ホッ 煌「一喜一憂しすぎですね」ホッ 会場の風向きがよくなったぞ!! 268 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/10(木) 23 31 13.61 ID Lx8m370do [1/3] ~~【前回までのあらすじ】~~ ドラマ主演も決まり、アイドル活動に光明が差したかのように思われた京太郎 だが、そんな彼の前に新たな課題……記者会見が待ち構えていた まさかのてるてるの活躍もあり、入念な準備を持って記者会見に望むことができたように思えたが…… 京太郎「いずれ、トップアイドルになる男です!」バーン バシャバシャバシャバシャバシャッ 記者陣「……」バシャバシャバシャバシャバシャ 感情をコントロールできず、大見得をきってしまった京太郎! 会場の空気は冷え込み、このまま記者会見が失敗してしまうと誰もが思ったその時―― 咏「……気持ちは伝わったけど、もう少し頭冷やさないとねぃ」ペチコン 京太郎を救ったのは三尋木咏こと、咏ちゃん大天使ぺろぺろだった! 京太郎「わっかんねー」 咏の援護もあって、調子を取り戻してきた京太郎 このまま無事に記者会見を乗り切ることは出来るのか!? . / | . i .| . . . i| | . . . . . .|! . |i . | 、 . .゙、 、 ゙、゙、 ; イ/ i ./ | i .| . . . i .| . . .i| | . . . . . . .|! .| i . i 、 . . 、 .、 . . .! . iヽ/ . . .|/ i i | | . | .| . . . i| | . . .| ! | .. |i. | .i i ゙、 . .i.;A-‐ハ .! . . . . . . ..! ___| ! .i | . | . . .i .! . . .|!.i! l | . ! . . . . ..i . .i ゙、! _/ハ ハ/ |ィ;. .,.-‐-、! /. . . . .V/ ナンジャって、なんじゃ!?i |.| . . i i i_ |、!、 . .! i !、i . . . . . .i . .i _;彡';tr=、 ヾ、"' /ヽ |' . . . . . .i . | . . . . ! i i! | .. i i . . i`iー ト-!、丶 . . . . i 、^V i_; ヽ / i . | . | . . . 、 ! i、 . .i . . . .| .i 、 .7メ'f ヾー\ . . . 、`ヾ ;;; ン ′ ノ . . ! .| . . . ヾi 、 .\ . \ .]〈 っ ; i  ̄` _,∠| | . | .|―- ヽ! .i、`゙ー-r≧ ≠ , " " / | ! . | .!//// | .| . . . . . . \! ,, ,, / i! i .i//// | .| . . .i i r== "ヽ / i . i .|//// | | . i . |\ ∨__ノ) / / . i. |//// | | . .| イ | |l`ー-..、  ̄ ̄ / / . |///// |.| . | ∧ i . !i `i ー-‐ ' ,..-‐ / . .i!///// 日朝のアニメ、昨日のナンジャ主演に決まったのどっちの運命もいかに!? 273 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/10(木) 23 43 26.99 ID Lx8m370do [2/3] 司会者「それでは、次の質問に行きますね」 京太郎「ふぅ」ヤレヤレ 咏「真似してんじゃねーっての!」バチコーン 京太郎「ほんげぇっ!?」 ドッ! ワハハハハ! マンザイヤメロー! モットヤレー! 竜華「」ブクブクブク 透華「一時はどうなるかと」ホッ 煌「一喜一憂しすぎですね」ホッ 司会者「それでは他にご質問のある方はいらっしゃいますか?」 記者B「では、よろしいですかねぇ」スッ 司会者「どうぞ」 記者B「須賀京太郎君、でしたね?」 京太郎「はい!」ニコッ 記者B「お聞きしたいことがあるんですが……」 京太郎「なんでもどうぞ」 監督「ん?」 司会者「今」 記者B「なんでもって言いましたよね」 京太郎「え、それは……」 記者「それでは」 質問自由安価↓3 ただし内容とかけ離れていると判断した場合は安価↓ 281 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/10(木) 23 56 49.80 ID Lx8m370do [3/3] 記者B「今回、ドラマ初出演とのことですが……」 京太郎「はい」 記者B「一つのドラマに何人が関わってるか知ってます?」 京太郎「はい?」 記者B「君は先ほどトップアイドルになる、それでドラマを成功させるみたいなことを言っていたけど」 京太郎「は、はい」 記者B「ドラマにはね君以外にも何十、何百人もの人間が関わっているんですよ?」 京太郎「……」 記者B「君がいかに凄くても、周りがダメならドラマは失敗するし、逆もまた然りですね」 京太郎「そう、ですね……」 記者B「それについて、君の考えを聞かせて貰っても?」 京太郎「……」 ザワザワ 咏「……」 先生「大丈夫だ。彼なら」フフ 監督「アーイキソ」 竜華「……」ドキドキ 煌「京太郎君……」 安価↓3 1 京太郎「わっかんねー」 2 京太郎「……ありがとうございます」ペコリ 3 京太郎「悔しい、ですね」ウツムキ 291 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/11(金) 00 18 02.58 ID zkhITzG/o [1/6] 京太郎「……ありがとうございます」ペコリ 記者B「は?」 京太郎「俺、ここまでトントン拍子で来てたから……そういうとこ、ないがしろにしてました」 記者B「そうでしょうねぇ」ニヤニヤ 京太郎「でもやっぱ、そういうの考えないようにします」アッケラカン 記者B「は?」 監督「!?」 ザワザワガヤガヤ 京太郎「実は、このドラマのオーディションを受ける前に、ある人に言われたんです」 先生「……」 京太郎「本人が楽しんでること、そして……応援してくれている人が楽しんでくれることを大事にしてほしい、って」 記者B「!!」 ザワザワガヤガヤ 京太郎「確かに責任を背負うことも大事だと思います。でも、その前に俺はやっぱり……楽しみたい」 楽しんで、自分のやりたいことをやって そしていつか……トップアイドルになる そのために俺は、歩いてきたんだ 監督「須賀君……」 記者B「しかしそんな考えで主演だなん――」 京太郎「俺、こう見えて……細けェ事考えんの、苦手なんすよ」ニカッ 一同「!?!!??」ゾワッ 京太郎「多分、好きな事やって生き生きしている時が本当の俺なんです」 咏「……」 京太郎「まだ右も左もわからなくて、責任なんて取れないような男だけど……」 きっと、苦手な事に心を砕いて、配り、尽くし、いっぱいいっぱいになりすぎて、逆に周りが見えなくなるだけなんだ だから―― 京太郎「俺は俺のやり方で、トップを目指します。ドラマの成功も……アイドルとしても」 ザワザワ 記者B「そ、そんなふざけたこと――!!」 監督「ふざけてなんか、いませんよ」ズイッ 記者B「!?」 監督「記者の皆さん……貴方達には見えませんでしたか? 僕はハッキリと見ましたよ」 ザワザワ 監督「世界で戦う、彼と未来だ!! 私は、それに少しでも貢献したい!!」 ガヤガヤガヤガヤガヤッ 京太郎「か、監督!?」 299 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/11(金) 00 46 32.75 ID zkhITzG/o [2/6] 先生「僕からもいいですか?」 京太郎「先生!」 あまとう「……」 先生「確かに、主演の役者に対する責任というものは大きいものでしょう」 記者陣「……」バシャバシャバシャッ 先生「ドラマが失敗すれば、主演の非を攻めることもある」 ザワザワッ 先生「ですが、我々はプロだ」 一同「!!」 先生「今回デビューを迎える彼に責任を押し付けるなんて、僕たちのプライドが許しません」 共演者「!!」 記者B「そ、そんな事……!!」 先生「僕たちに出来ることはただ一つ」 監督「それぞれがベスト尽くす。そして、新人である彼を全力でサポートする」 ガヤガヤガヤッ 咏「いい大人が子供虐めて楽しんでちゃ、いけないんじゃね? しらんけど」 ザワザワッ 記者B「だが!!」 あまとう「……さっきから黙って聞いてりゃ、主演だけに責任? 失敗したら?」ガタッ 記者陣「!!」ビクッ あまとう「さっきアンタが言ったとおりだよ。ドラマってのは数多くの人間が関わってる」 共演者一同「……」ガタッ 記者一同「!!」 あまとう「オレ達だって、全員がコイツを認めてるわけじゃねぇ」 京太郎「羅刹さん……」 あまとう「(とーまだっての)だけど、オレ達はプロだ」イライラ 共演者一同「……」コクリ あまとう「新人一人に重荷を背負わすような、三流とは違う」 / / ( / --─‐- \ { /´ ` . /⌒ ヽ \ / / \ \ .. / l l ∧ ト ヽ \ . / | | | l ! \ | ヽ ゝ . このドラマは…… . / | | | l ! / ヽ| \ \ . ' { { { l j≠示ァ | l ト l ヽ オレ達で必ず成功させる!! ,. | | 八 八 |'' イ ヒ)ン } 八 ', ) \} __ゝ . | 、 {‐弌 ヽ! | | / \ V \ | ハ ヽ|.ィ灼 ノイ / -イヾ l ヽ ̄ { | | 小 ノ' ハ |\ \ ノイ /| . t-─ 、 / } | { 八  ̄ ̄` ノ' 八 ヘ V⌒ノ / ハ l |弌 ヽ |\ ´ / ノ' /∨\ { | V | ヽ ..イ / ヽ__ ノ'  ̄ } ハ / ...-‐ . . . . . . .\ レ y /. . . . . . . . . . . . . . . . . //⌒\. . . . . . . . . . . . . . . . . . . ., 306 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/11(金) 01 05 33.07 ID zkhITzG/o [3/6] あまとう「俺らがいれば、失敗なんてありえねぇんだ」 共演者「……」コクリ あまとう「だから、お前はせいぜい足引っ張らねぇようにしてろ」プイッ 京太郎「……」ポロポロッ 咏「泣くのはクランクアップしてからじゃね?」ポンポン 京太郎「ふぁい」グスッ あまとう「ふん……」 バシャバシャバシャバシャバシャッ!! 961人「ぐぬぬっ、余計な事を……」コソコソ 社長「これが絆か……」 ピヨちゃん「あま×すが……クゥ~ン」バタリ 京太郎「……」ゴシゴシ 記者B「(こんなの、聞いてないぞ……)」グヌヌヌヌ 京太郎「一つだけ、訂正していいですか?」キッ 一同「!?」 京太郎「俺のやり方ってのに……追加します」 竜華「京太郎、君……?」 京太郎「本人が楽しんでること、そして応援してくれている人が楽しんでくれること……それに」 記者陣「あっ」ピタッ それからそう遠く無い未来 この場にいた関係者達は、皆が口を揃えてこう言うだろう あの時、あの場所で自分達は…… ,. ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、 /_,..- ヽ ` 、 / /´ / ∨ \ , ´ / ,' 、 ヽ / , , / /| | . | | | ∨ _/ / / |_|__'_| | _}_|_|_| | |  ̄ ̄´/ イ ' { ´| |/__{ | , ´/}/_}∧ | | | / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | | / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{ ´/イ }从lム \ ,ノ / \ 大切な仲間と一緒に―― | ∧ i| ∧,イ Ⅵム. ,__`_'_, .イ // 楽しんでいきたいです ヽl \ ー‐ .//イ .イl| \ / lハヽ _/ ノ ヽ 、 ̄ V ヽ \_ _ .ィ´ ′ ヽ . / i \ ‐ 、_ _.. -‐ ‘ / ! ム ム { ヽ 、 `゙"''‐-..,,__ ,. -‐'"`゙´ 〈 l / l__ __」 ∧ |_ 〉 \ ``丶 / ___> | ハ \ / ハ | `<__、 | ¦ . ' | | |/\\ V // \ ! |ヽ ! | l | l 「 、\\j// ヽ{ | | ! | | | ¦ \ l ̄ ̄! 'l | ! | ゙i . l l | ヽ . . / | l ! ヽ l .l i | j丁{ | | _, -‐v ' ) 伝説の始まりに、立ち会ったのではないかと 310 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/11(金) 01 18 34.58 ID zkhITzG/o [4/6] --……-- r―‐⌒ヾ \ |∨ \ \ |/゚ 。 \. . . . . . . . . . . . . . . / \ . . . . \ . . . . . . . . . . . . . . 。 // / \ . . . . . . . . . ` .o。 . . . . . . . . . . . i ゚. /イ / . . .イ . . ー┬--- . . . __ .` . .o。 . . . . .|. ..。 呼んだ? i{ | ′ . .'{_|_ . . . | リV . . . . . . } .>匕、 \j--i || |/ . . ∧}リ≫┘o。v――'’xr示=ミト、 . .\}、 リ { . . . .|! ‘, ィ芹≧ュ ’|イi//| 》、 。 . . .ぃ、 | . . . . .「`ヽ《乂_゚ツ ゞ= '゚ リ/リ゚。 . .ト、i | . . . .小 , , ' , , / . . .∧ .} リ l. . . . . | }ゝ-! jハ . . . j/} .| 。. . . { { j 八 -==ァ イ }/ j ノ ゚ 。.リ \{≧ュ。. ィ jソ ″ / ゞ イニ} ` ´ {ニヽ ィニ// ゝ|ニ\_ ┬==≦ニ/ニ7____ __,.|ニニムニニニニニlヽ /ニ|ニニニ/ニニニ|`-―――‐一´|ニニニムニニニニ|ニム. /ニニ |ニ7ニニニニニ| |ニニニニ}ニニニ=|ニム 穏乃「え?」 宥「」カチコチ 玄「おもちィ……おもちィ……」カサカサ 灼「ハルちゃん……」 憧「え? 出番これだけ?」 ※ しばらく阿知賀組の出番はありません 313 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/11(金) 01 37 43.80 ID zkhITzG/o [5/6] こうして、波乱を呼んだ記者会見は幕を閉じた 二人の記者による悪意ある質問以外は至って平穏な質問で終わり、結果としては成功したと言える しかし、京太郎の言動が呼んだ波紋もまた大きかった 【新人アイドル須賀京太郎! 記者会見で漫才披露!!】 【須賀京太郎VS記者陣! ドラマは波乱の幕開けか!?】 【奈良にて謎の生物おもちィが目撃される!?】 【人気漫画家 KBTIT先生、五週間ぶりに保釈される!!】 【新人アイドル須賀京太郎とは!? 高校教師Aの語る驚愕の真実ゥ!!】 あの記者会見は様々なメディアに流れを呼び、どの新聞社、雑誌もこぞって京太郎を記事にした 中には恐ろしく京太郎を中傷するものもあれば、逆に京太郎を応援するような内容もまたあった そして…… 【2ch】 おいwwwwwソルキチ実写化だぞwwwww バロスwwwwww 実写化とか地雷だろ! いい加減にしろ!! カスミンのふとももペロペロ 私男だけど、主演の子食べたい あぁ~^^ いいっすねぇ そして……その波乱は、ここにもまた…… 【初ドラマ】須賀京太郎を応援するスレッドpart9【主演】 様々な思惑が交錯しようとしていたのだ 続く 345 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/12(土) 21 52 38.85 ID k3eHAEnOo [2/11] 記者会見の翌日 某スレッドにて 【初ドラマ】須賀京太郎を応援するスレッドpart9【主演】 321 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OHimeSAKi あう、ドラマ録画したいのにHDレコーダーの使い方分からないよぉ 322 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID koSI+MIZU BDを買えばいいんですよ 323 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SuGALoVE+ 凄いじょ! 凄いじょぉぉぉ!! 京太郎が大スターになったじぇ!! 324 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TAMAnnee0 ま、当然の結果ね 325 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Roof/top0 いきなりの大役は不安要素じゃが、あやつならきっと大丈夫じゃな 326 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Maho/LoVE 失敗すればいいのに 327 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID sHadeMooN これで、本物かどうか分かる 328 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID anTenAcuP 彼は世界を獲る男ですわ!! 329 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID JyunNIKI0 しかし、このスレ以外じゃほとんど叩かれてるな 330 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID kIndaIchi ま、当然じゃない? あんな大見得きったんだしさ 331 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SawAmuRaa 鬼ヶ島が言ってたけど、共演者に反対派も多いみたい 332 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID ONdIsKdes 心配ですね…… 333 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID DojiMAID0 あま×すが これは滾りますねぇ……(ネットリ) 334 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Waka/LoVe きょうたろうくんのかつやくをたのしみにしてます 335 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID iKeDaAcaT 顔だけだし!! あんな奴は顔だけなんだし!!! 336 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID MIharunn0 うちの部の部長がファンなんだよね 頑張ってほしい 337 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID StarCardo 記者会見酷かったですね 338 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID JSAsumiYo 悪意ある取材陣相手に頑張ってたと思う 339 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KiLLiKedA 須賀京太郎か…… よく見れば可愛い顔してるじゃねぇかぁぁぁ池田ァァァァ!!! 340 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID iKeDaAcaT ファッ!? 348 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/12(土) 22 08 53.36 ID k3eHAEnOo [3/11] 341 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Yokoyari1 頑張って欲しい反面、ちょっとショックでもあるな 好きな漫画の実写化なだけに 342 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID CraZyCaR ワハハ、ジャニオタの頃から実写化には慣れてるぞー 343 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SteaLthMO ハイド シーク 344 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OpPekEten 暴君役の羅刹が凄く気になる 345 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID 3tUzuTu0 ひとつずつ……頑張っていってもらいたいな 346 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID yuuki+Aoi 早く演技が見たい! 347 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID 2AkocHan2 三尋木プロとの関係も気になる…… 348 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OmaKAseA0 おwwwもwwwちwwwの無いwwwアイドルwwww 349 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID HotpLeAse カチコチ 350 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Bow+Lingo ちくわ大明神 351 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID YAnTeruru 私との特訓が何の意味も…… だがそれがいい 352 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TeMpTress 随分とハードルを上げてしまったな しかし、それでこそ射抜き甲斐があるというものだ(ドヤァァァ) 353 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SGAsister コイツ女たらしの最低ヤローだよ ファン辞めた方がいいよ、本当だよ 妹にゾッコンの変態だよ 嫌になるくらいずっとイチャついてるよ、嘘じゃないよ 354 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TKM/slot0 お茶のCMに出て、サンプルたくさん貰ってきてほしい 355 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID FIscherpo ああ見えて努力だし、報われて欲しいね 356 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OjyouDes0 須賀京太郎…… 357 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID ramenUma0 見ていられず、記者会見をトバしまシタ 358 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID UmbRellap 思い出しました…… もしかして、あの日の……? 359 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Sakartvelo 顔はいいよ? でも頭に栄養いってなさそう 360 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID U15Silver この監督は実力者しか取らないのかと思ってました 356 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/12(土) 22 24 03.80 ID k3eHAEnOo [4/11] 361 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NekiYadEE ビッグマウス上等や! 須賀京太郎伝説が始まるで!! 362 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Megeruwa0 正直地雷臭しかしないんやけど…… 363 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID UeSIge789 まさかホンマに主役になるとは…… 364 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID ATGsisteR 胸がドキドキする……アカン、切ない…… 365 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID mAsenoyoo いきなり主役だなんて凄いのよー! 366 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID DaIkoyaDe 可愛い子やね~ けど、うちやったらもっとよく出来ると思うんやけどなぁ~ 367 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TokiTokii 死兆星が……消えた!? 368 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID hizamakur このドラマは歴史を塗り替えるで(確信) 369 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID kIkaNjYuU よっしゃ! こっちも負けてられへんな!! 370 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NIjyou123 爆死しますように 371 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID FunaQyade これは研究しがいありますわー 372 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID MaSaEATG この子が出るドラマの裏番、毎週楽しみにしとるんよ うちテレビ一台やし、残念やけどこのドラマは見られへんなぁ 373 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID HimeSAmar うぅっ、以前拝見した時より穢れているように見えます…… 374 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID BIGoMochI フフフッ、穢を祓う必要があるわねぇ 375 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Hattyann0 爆死フラグビンビンですよー! 376 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TomoeCawa ソルキチ楽しみだなぁ 378 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KokutoUma 全裸待機 365 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/12(土) 22 40 46.57 ID k3eHAEnOo [5/11] 379 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Mayoiga46 やっぱり誰かに似てる 毎日朝、顔を洗う時に見てる気がする…… 380 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NO/Wakame エイガ! シュエン!! ヤッター!! 381 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID CharginG0 バチバチバチバチバチバチバチッ LEVEL5 エレクトロマスター 382 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID MonoclEpo ついに出ちゃうかー、主演でー 383 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID haSSyaku0 ぽぽぽぽぽぽぽぽ ぽぽぽぽぽぽぽぽ 384 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Tosisanpo 若いってのはいいねぇ 385 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID RedLeGend レジェンド……ふふふっ いい響きじゃないか? 386 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KuchiBetA 初めての主演の重圧は無いようで安心かな? でも、やっぱり色々と思うところはあるみたい 記者会見でも言ってたけど、楽しむことを忘れないでほしい 須賀君が楽しめれば、私達もそれで十分だよ 387 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID uTaChamBer コイツだけは絶対に守ってやらないとねぃ 388 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Lu/OosIba ノーウェイ!! 私の神音君を怪我してタダで済むと思わないでください! 389 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID osero/ka2 面白そうなドラマじゃないか 一応見てみるよ 390 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID aRoUnD/40 なんとか出れないかな……出たいな 出ればゴールイン出来る気がするんだけど、いや、確実に 391 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID HayariN28 この調子でハリウッドだね☆ 392 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Hukuyo5kO おー! これは現代のシンデレラストーリーとなるか!? 393 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NeeDLEeri 今までが順調なだけに、あっけなく転びそうですね 370 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/12(土) 22 53 48.71 ID k3eHAEnOo [6/11] 394 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID AiteNAran ニワカは相手にならんよ 395 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID CopY/maHO えへへ、楽しみだなぁ 396 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID MuroMuroo 尊敬すべき先輩です 397 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID FraGariA0 出られる……!! 出られるんじゃ!! 398 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID uSIsAnMoo 楽しみすぎて辛いよ、もー!! 399 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KitaROu0 これは期待してもいいんでしょうか? 400 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID siriAgarI ……京君? 401 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Hakui+104 収録でうちの病院使ってもええんですよ? 402 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Kapibaraa ご主人様……会いたい 403 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OHimeSAKi 京ちゃん大丈夫かなぁ? 404 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID koSI+MIZU きっと大丈夫ですよ 405 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SuGALoVE+ 当然だじょ 406 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TAMAnnee0 だってあの子は…… 407 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Roof/top0 わしらの、ヒーローじゃからな カタカタカタカタ 竜華「……」 コンコンッ ガチャッ ____ ,. ´ __ `¨¨ヽ ,  ̄` / ヽ `ヽ / _ , ∨ 、 . / /,´ / | ヽ . / //' ' / ' / l| | ∨ 竜華さん l// / , / ' l| | | | | | | | | _/ ィ / { l |__|_{ |∧ }/ ' / l | ∧  ̄ {〃 Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧} / , 从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | ' / イ从 l ム Vり ム' ノ/}' ´ \∧ ' ,r ' / 、 v ァ / 从/ \ `こ イ _|、 ` r ´ //∧ /| /////∧ 「 | //////////> 、 , </∧ / {///////////////> 、 , </////// ∨__∨//////////////////>、 竜華「……もう、時間やね」 京太郎「はい」 竜華「……」ガタッ 京太郎「?」
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怜「竜華」 京太郎「竜華さん」 竜華「どないしたん2人とも」 怜「膝枕や」 竜華「ええけど……京太郎にはやらんよ?」 怜「そうやない。ウチらな?普段竜華に世話になっとるから、お礼がしたいねん」 竜華「お礼て……そんなんええよー」 京太郎「いや、俺達の普段の竜華さんに対する感謝もこめて言っているんです。ぜひ、させてください」 竜華「……そこまで言うならええけど、何するん?」 怜「やから最初に言うたやん。膝枕や、って」 竜華「ああ、なるほど」 京太郎「はい。話し合った結果、俺と怜さんで竜華さんに膝枕を、ってことになりました」 怜「普段やってもらっとることやし、分かりやすいやろ」 竜華「ええな。膝枕してもらうのもよさそうや」 怜「ほな、決まりや。どっちにする?」 竜華「どっち?」 京太郎「さすがに2人同時に膝枕はできませんから、俺か、怜さんか、どっちの膝枕がいいですか?」 竜華「えぇ?そんな選ぶなんて……」 怜「ウチ、普段してもらってる分してあげたいなー」 竜華「怜……うちは…」 京太郎「……そうですか、やっぱり怜さんですよね……付き合いが1年もない俺じゃ、駄目ですよね」 竜華「そ、そんなことないで?京太郎も…」 怜「りゅーか……ウチいらないん?」 竜華「あああああ、違う!違うんや怜!ただな…」 京太郎「そうですよね……竜華さんにとって俺なんて……」 竜華「京太郎!うちは京太郎のことそんなふうに思ってないで!!」 怜「やっぱ、友達より男……」 竜華「怜ぃぃぃ!!」 怜・京太郎(計画通り)ニヤリ 泉「……何やってるんですか、アレ」 浩子「また2人で清水谷部長おちょくってるんやろ」 セーラ「俺、最終的に怜を選ぶと思うわ」 浩子「ほな私は京太郎で。勝ったらなんか奢ってくださいね」 泉「えっと……どっちも選べないで」 結局からかいすぎて怒られました カンッ!!
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1361403472 和「もうやめてください須賀君」 京「…」モミモミ 和「こういうことはやっぱりだめだと思います」 京「…」モミモミ 和(いつもと雰囲気が違いますね。なぜ無言なんでしょうか?) 和「な、なにか答えてくださいよ」 京「なあ和」モミモミ 和「なんですか?」 京「直接触りたい」モミモミ 和「だ、ダメに決まってるじゃないですか」 京「そうか」モミモミ 和「というか服の上からでもダメです」 京「…」モミモミ 和(なんでそこで黙るんですか…) 和「須賀君きいてますか?) 京「なあ和」モミモミ 和「はい」 京「直接触りたい」モミモミ 和「ダメって言ったでしょう」 京「…」モミモミ 和(話が進みませんね) 京「…」モミモミ 和(しかしこうしているとなんだか妙な気分になってきますね) 京「…」モミモミ 京「…」モミモミ 和「ぁん///」 和(しまった…) 京「なあ和」モミモミ 和「な、なんですか?」 京「いま感じた?」モミモミ 和「そ、そんなわけないでしょう」 京「そうか」モミモミ 和(須賀君の手つきがなんだか手つきがいやらしくなったというか手馴れてきたというか…) 京「…」 和「んん」 和(このままじゃ…) 京「和!」 和「は、はいっ!」ドキッ 京「直接触らせてくれ!頼む」 和「その、だ、ダメですよ」 京「お願いだ。直接お前の胸が触りたいんだ」 和「ちょ、ちょっとだけですよ」 京「本当にいいのか?」 和「少しだけなら」 京「ありがとな」 和「ど、どういたしまして」 和(流されてしまいました・・・どうしましょう) 京「ではさっそく」 和「ま、まってください」 京「どうした?」 和「や、やっぱりダメです」 京「…」 和(なんでここで黙るんですか?) 京「…」ジー 和(そんな真剣でまなざしで見ないでくださいよ) 京「…」ジー 和「嘘です。直接触っていいです」 京「よかった」 和「はい…」ヌギヌギ 京「これが和の生おっぱい…」ゴクリ 和「あんまりじろじろみないでください。恥ずかしいです」 京「恥ずかしがることなんてないぜ。すごくきれいだ」 和「とりあえずお礼をほうがいいんでしょうか?」 京「あぁ」 和「はい。ありがとうございます」 京「それじゃあいくぜ」 和「ど、どうぞ」 京「…」モミモミ 和「んっ///」 京「…」モミモミ 和(なんで胸をもみ始めると黙るんですか?) 京「…」モミモミ 和「須賀君」 京「なに?」モミモミ 和「その無言でそんなことされると恥ずかしいんですけど」 京「そう言われてもなぁ」モミモミ 和「なんかないんですか?」 京「感想でもいいながらもんでほしいか?」モミモミ 和「え?」 京「大きいしやわらかいしいい匂いだし最高だよ和」モミモミ 和「///」 京「ずっとこうやって和の胸をもむのにあこがれてたんだ」モミモミ 和「や、やっぱりいいです」 京「それに感度もいいしな」モミモミ 和「感じてなんかいませんよ」 京「我慢してるのわかってるんだぜ」モミモミ 和「うっ」 京「こうやって乳首を軽くつまむと」 和「ひっ」 京「いま感じただろ」モミモミ 和「感じてなんかいません」 京「そういうことにしとくよ」モミモミ 和「も、もうこの話題は終わりです」 京「ところでさ」モミモミ 和「なんですか?」 京「俺夢がいっぱいあってさ」 和「そうですか」 京「俺の夢いっていい?」 和「無言でいられるよりはましですから、どうぞ」 京「1つはもう叶ってるんだ」モミモミ 和「その夢とは?」 京「こうやって和の胸をもむことだ」モミモミ 和「…」 京「毎日いろんな妄想したよ」モミモミ 和「…」 京「部活中とかついつい胸に目がいっちゃうしな」モミモミ 和「それは知っています。毎日須賀君のいやらしい視線は感じていました」 京「まあなんだかんだでこうして夢の1つはかなったわけだ」モミモミ 和「それはよかったですね…」 京「それで数ある俺の夢のもう1つを今かなえたいと思う」モミモミ 和「いやな予感しかしませんね」 京「和の胸に顔をうずめたいんだ」モミモミ 和「ダメです」 京「…」モミモミ 和「思い通りにならなかったら無言になるのはやめてください」 京「…」モミモミ 和「もう知りません」 京「…」モミモミ 和「…」 京「…」モミモミ 和「ぁ///」 京「…」モミモミ 和(こう何もないと胸の感触に意識が集中してしまいますね) 京「…」モミモミ 和(感じていると思われたら調子に乗せちゃいそうですし) 京「ごめん、もう我慢できない」 和「えっ?」 京「いくぞ和!」 和「きゃっ」 京「…」 和「やめてください須賀君!」 和(とりあえず引き離さないと) 京「…」 和(すごい力…全然離れない) 京「…」 和「須賀君?」 京「…」 和「きいてますか?」 京「…」 和(あれから30分もこうしてますね) 京「…」ピク 和(動いた) 京「ふぅ」 和「どうしました?」 京「最高だった」 和「そうですか…」 和「2つ目の夢もかないましたし、もうやめましょうか」 京「いや、まだいっぱいある」モミモミ 和(すでに胸に手が伸びてるなんて油断も隙もないですね) 京「とりあえず和の胸をなめたい」モミモミ 和「いやです」 京「すいたい」モミモミ 和「ダメです」 京「…」モミモミ 和「またこのパターンですか?」 京「…」モミモミ 和「もうこの手には乗りませんからね」 京「…」モミモミ 和(とは言っても埒があきませんね) 京「…」モミモミ 和(というかさっきみたいに力づくでこられたら結局抵抗できないんじゃ…) 京「…」モミモミ 和(この状況は非常にまずいような気がします) 和「須賀君」 京「どうした?」モミモミ 和「さっきの願いをかなえてあげたらもうやめてくれますか?」 京「…」モミモミ 和「黙らないでくださいよ」 京「それは約束できない」モミモミ 京「そんなことよりも吸わせてくれ!なめさせてくれ!」 和「それで最後ならいいですよ」 京「それは無理だ!」モミモミ 和「うっ」 京「頼む」 京「お願いだ」モミモミ 和「…」 京「和?」モミモミ 和「…」 京「無言は肯定と受け取るぜ」モミモミ 和(ダメなのに…明らかに須賀君に非があるのに論破できない…) 京「それではいただきます」ハム 和「ひゃっ///」 和(吸われてる///なんなんですかこの感覚は?) 京「ん」チュー 和「あぁ///」 京「感じてるな和」レロレロ 和「感じてなんか、ぁ///」 京「次は左だ」チュー 和「ダメです須賀君」 和(舌が絡みついてきて…すごい) 京「和、お前のおっぱいめちゃくちゃうまいぜ」レロレロ 和「はぁん///そんなこといわないで」 京「感じてくれると俺もうれしいぜ」レロレロ 和「感じてなんかいません…」 京「じゃあ感じてくれるようにもっと頑張るよ」チュー 和(このままじゃ私…) 和「んんんん」 京「どうしたんだ和?」レロレロ 和「ふぁぁ」 和(もうダメ・・・) 京「かわいいな和」チュー 和「あっ、ん」ビクンビクン 和「はぁはぁ」 京「和、今イっただろ」 和(これが絶頂…」 京「俺はおっぱいいじれて最高だったし、和は感じてくれて一石二鳥ってやつだな」 和(すごい…) 京「和、キスしていいか?」モミモミ 和「これ以上はダメです…」 京「和とキスしたい」モミモミ 和(この人はキスをせがむときですら胸に手が伸びてるんですね) 和「だ…」チュッ 和(え?これって…) 京「いただきました」モミモミ 和「ダメって言ったじゃないですか」 京「ごめん我慢できなかった」モミモミ 和「うぅ」 京「もっとキスしたい」モミモミ 和「…」 京「顔上げて」 和(ダメなのに…なんで須賀君の言うことをきいちゃダメなのに・・・) 京「いくぜ」チュッ 和「んん」 和(舌がはいって…すごい…) 和「んぁ」 京「はぁはぁ、この体勢だとキスしながら胸を触りづらいな」 和(この人は絶対に胸から手を放そうとしませんね…) 京「和、俺の上に座って」 和「え?」 京「背面座位ってやつだよ。これならキスしながら胸をもみやすい」 和「で、でも」 京「いいからいいから」 和「はい」 和「それじゃあ失礼します」 京「おう」 和「あっ」 和(なにか固いものがおしりに…これって…) 京「うっ尻が当たって」モミモミ 和「須賀君どうしました?」 和(これってやっぱりあれですよね…) 京「いや気にしなくていいよ。顔こっちに向けて」モミモミ 和「はい」チュッ 和(須賀君の舌…気持ちいい) 和「んふ」 京「和は口の中も最高だな」 和「あ・・・」 京「次は和のほうから頼む」モミモミ 和「はい」 和(もう抵抗できない…もっと気持ち良くなりたい) 和(須賀君のキス、すごくいいです) 和(胸の触り方もどんどんうまくなっていきます) 和(それにおしりにあたるあれの感触がとても気になります) 和「ん!」クチュ 和「ぁん」クチュクチュ 和(あそこに須賀君の指が…) 京「ダメだったか?」 和「いえ、少しびっくりしただけです」 京「俺もう我慢できない」クチュクチュ 和「…」クチュクチュ 京「お願いだ」 和「うぅ…」 和「ここまでやっておいていうのもおかしいんですがやっぱり友達同士でこういうのは…」 京「俺は和のことを友達だと思ったことはないぜ」 和「え?」 京「初めて会ったときから好きだった」 京「最初はルックス目当てで今でも巨乳だから好きだという部分があるのは否定しない」 京「でも一緒にいるうちにそういうの抜きでお前に惹かれていった」 京「なんかめちゃくちゃだけど俺と付き合ってほしい」 和「ふつうこのタイミングでそんなこといいますか?」 京「すまん」 和「やりたいからそんなこと言ったようにしか受けたられませんよ」 京「…」 和「でも信じてあげます」 京「それじゃあ」 和「今から私たちは恋人です」 京「よっしゃああああああああ」 和「でも」 京「でも?」 和「私を裏切ったら絶対に許しませんからね」 京「は、はい」 和「それで最後までやるんですか?」 京「和がいいなら」 和「彼氏の頼みですからね」 和(言い訳があると楽ですね) 京「それじゃあベッドに寝て股を広げてくれ」 和「はい」 京「…」ジー 和「恥ずかしいからはやくしてください///」 京「それじゃあ脱ぐぜ」 和「どうしたんですか?」 京「いざってなると脱ぐのが恥ずかしいもんだな」 和「さんざん人の恥ずかしいところを見ておいて何を言ってるんですか?」 京「わかったよ」ヌギヌギ 和「っ!」 和(な、なんなんですかこれは?想像していたものより大きい…) 和「こ、こんなのが私の中に…」 京「標準的なサイズだと思うぜ」 和(なんだか怖くなってきました…) 京「最初は痛いっていうから痛かったらいってくれよ」 和「はい」 和「っ!」 京「大丈夫か?」 和「なんとか…」 京「一気にいくのと少しずついれていくのどっちがいい?」 和「一気にきてください」 京「わかった」 京「いくぜ」 和「っ!」 京「悪い」 和「大丈夫です…」 京「抜いたほうがいいか?」 和「痛みはありますがしばらくしたらなれると思いますからしばらくこのままで」 和「須賀君」 京「どうした?」 和「キスしてください」 京「あぁ」チュッ 和「ん」 京「ごめんなお前が痛い思いをしているのに俺ばっかり気持ち良くなってて」 和「大丈夫ですよ。それより須賀君が気持ちよくなってくれてるなら私もうれしいです」 京「すまん」 和「だから謝らないでください。それに私も本当は最初から気持ちよかったんですよ」 京「それはよかった」 和「痛みにも慣れてきましたし動いていいですよ」 京「じゃあ動くぜ」 和「はい」 京「やべぇ…めっちゃ気持ちいい」 和「うっ」 京「悪い」 和「大丈夫ですから気にせず動いてください」 京「おう」 和「ぁ///」 和(痛みとは違う感覚が…) 京「和、めっちゃ気持ちいいぜ」 和「は、はい」 京「腰がとまらない」 和「ひゃん///」 京「和、和!」 京「気持ち良すぎる」 和「あぁ、もっとついてください」 京「すげぇ…絡みついてくる」 和「すごい…もっともっと」 京「和、俺もう出そうだ」 和「あん、そのままなかに出してください」 京「はぁはぁ、いいのか?」 和「だ、大丈夫です」 京「出すぞ和」ドピュ 京「ふぅ…」 和「はぁはぁ」 京「最高だったぜ和」 和「私も気持ちよかったです」 京「和、俺まだまだやりたいだけどどうかな?」 和「私も満足できていませんしいいですよ」 京(こうして俺たちは付き合うことになり一晩中愛し合った」 翌日 京(ここどこだ?) 京(そうか親父さんが出張してるから和の家に泊まったんだっけ?) 京(なんか股間が?これってもしや?) 京「和、お前なにやってんだ?」 和「なにってフェラチオです。須賀君が寝ている間にネットで調べたんですが 彼氏を起こすにはフェラチオをするのがベストだと書いてありました」 京「…」 和「京太郎くんはこっちのパイズリというもののほうが好みですか?」 京「っ!」 和「大好きな胸に挟まれてるのってどんな感じですか」 京「最高に気持ちいいぜ」 和「喜んでもらえると私もうれしいです」 京「そろそろでそうだ」 和「女の子は彼氏を起こすときは精子を飲んであげるのがベストらしいので口の中にお願いします」 京「わかった」 和「それでは」ハム 京「うっ…」 和「ゴクン」 和「それでは京太郎君、今日の予定は立てておきましたのできいてくださいね」 京「おう」 和「夕方まで食事休憩をはさみつつずっとセックスです」 京「え?」 京(無理だろ…) 和「そのあとは京太郎君を父に紹介するので父の出迎えの準備をしましょう」 京「え?」 京(いきなりそれってハードル高すぎだろ…) 和「何か問題がありますか?」 京「夕方までセックスはたぶん体力的に無理だ…」 和「私のことは心配しなくてもいいですよ」 京「いや俺のほうが…」 和「そこはがんばってください」 和「ほかになにかありますか?」 京「いきなりお義父さんに紹介っていうのもはやいような…」 和「いずれ結婚するんですからはやいもおそいもありません」 京「結婚?」 和「私たちは恋人なんですから将来的には結婚するのは当然でしょう」 京「…」 和「それともあれだけのことをしておいて違うというんですか?」 和「それから明日は私が京太郎君のご両親に挨拶しに行きますね」 京「え?」 和「嫁ぎ先ですから今からいろいろ慣れておきたいんで」 京「は、はい」 京(半ば無理やり肉体関係を持った俺が悪いとはいえこんなことになるなんて) 和「あ、忘れてました」 京「どうした?」 和「携帯電話のアドレス帳にあった私とお義母さん、それと麻雀部のみんな以外の女性の連絡先は消しときました」 京「な、なんでそんなことを?」 和「もう彼女がいるんだからほかの女性は必要ないでしょう。今後も極力ほかの女性とかかわるのはやめてくださいね」 京「はい…」 京(こうして俺は愛する彼女と幸せな日々を手に入れた。 きっと50年後の俺は愛する妻とたくさんの子供と孫にかこまれて生活しているんだろう) カン おまけ 咲「んっ…きょ、京ちゃんダメだよこんな所で…」 京太郎「……」モミモミ 咲「こんなの誰かに見られたら…あっ」 京太郎「……」クリクリ 咲「うぅ…何か言ってよぉ…京ちゃん」 京太郎「かわいいぞ…咲」 咲「っ……///」 咲さんかわいい
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【全国プロアマタッグ大会:導入編】 ――――全国麻雀プロ・アマチュア合同タッグ大会。 全国国民麻雀大会とは異なる、そんな大会。 丁度新春、そろそろ桜も咲き出すかも知れない――梅は咲いているけど――というそんなとき。 須賀京太郎は―― 京太郎「……はぁ」 捨てられた仔犬、いや寧ろある程度育てられた成犬のように肩を落とした。 いや、犬に肩があるのかは知らないが。 タッグと来たら、当然自分と彼女が出るものとばかり考えていた。 恐らくは日本一――気持ち的には、世界一と言いたいほどのタッグであるのだ。 それは、同じ卓についた場合であっても、或いは団体戦方式でも変わらない。 京太郎はその為に小走やえに求められるという形で、今のチームに入った。 知ったのは、本人の口からではないのだが……それはいいだろう。 かつて、プロでも破れない――と言わしめた、白水哩と鶴田姫子のコンビを、 その能力を、支配力などというオカルトによらずに、作戦と特性で打ち破ったのは自分達だけ。 だから、必然的に自分と小走やえはタッグとして大会に出るものだと確信していたのだが―― やえ『悪いけど、あんたとのコンビはちょっと解消するからね』 ――と、フラれた。 ブッダよ! 寝ているのですか!? そんな風に叫びたくなった。 ……が、なんとか抑えた。とりあえず虚勢を張った。誤魔化した。取り繕った。 青いベンチ。やけに背中がスースーする。 ハンバーガーと照り焼きバーガーをかじりながら、俺、これからどうしたらいいんだろうと空を眺める。 やや離れた向こうの空の雲行きが怪しい。雷が起こりそうだ。 いっそ、今なら呼べるんじゃないか――――なんてテンションになる。 久「あら、須賀くん。どうしたの?」 京太郎「あ、部長」 久「そんなに暗い顔してると、運が逃げるわよ?」 京太郎「あ、はい……」 久「だから――――じゃんじゃんそんな顔していいわ! 私は今日、勝ちに行きたいからねー!」 京太郎「……エグくないですか、部長」 久「勝つためならなんでもするわ!」 京太郎「うわぁ……」 久「って、間違えちゃった。なんでもやって勝つわ!」 京太郎「意味同じですよね?」 咲「……あ、京ちゃん」 京太郎「おう、咲。お前……タッグに出るのか?」 咲「うん」 久「コンビは私よ!」 京太郎「……」 久「コンビは私よ!」 京太郎「いや、聞こえてます」 咲「あはは……」 京太郎「なあ、咲」 咲「どうかした、京ちゃん?」 京太郎「お前、借金とかさせられてないか?」 咲「えっ」 京太郎「変な契約書とか書かされてないか?」 咲「い、いや……」 京太郎「勝手なスキャンダルでっち上げられて、ありもしない脅迫を――――」 久「ねえ……ちょっと、須賀くん」 久「あなた、私をどういう目で見てるの?」 京太郎「いや、だって部長ですし……」 咲「だって部長だから……」 久「うわーん、まこー! 後輩が虐めるの――――って、まこはいない」 なんて懐かしいような騒がしいやり取りを済ませて、二人は居なくなった。 元清澄。 M.A.R.S.ランカーとアナウンサーのコンビだ。 京太郎(咲と部長って恐ろしいコンビな……) 京太郎(部長は……言うなら思考を麻痺らせる毒使いってところ) 京太郎(勿論、いくら部長って言っても……M.A.R.S.ランカーじゃない以上って言いたいけど――――咲が一緒だ) 京太郎(アイツ、人のことも爆弾にできるからなぁ……) そうなると、十分――――いや、十二分に――M.A.R.S.ランカーと渡り合える。 しかもそれで、竹井久は心理戦使い。 咲の起こす“爆発”が動揺を生むところに、上手い具合に付け込むだろう。そうなるとなんともえげつない。 ……まあ、コンビ相手のいない自分には関係ない話ではあるのだが。 怜「セッカッコー!」 京太郎「うわらばっ!?」 怜「あれ……ここやなかったか」 竜華「んーと、もう少し上やな」 京太郎「いきなり、何するんですか!?」 京太郎「というか……見てないで止めて下さいよ、清水谷先輩」 竜華「視てるだけやないで? ちゃんと、アドバイスしとったやん」 京太郎「余計に酷い!?」 怜「あはは、ホンマ京太郎はおもろいなぁー」 京太郎「……人の脇腹の、筋肉と筋肉の境目突いて言うのがその台詞ですか?」 怜「ごめんな、京太郎」 京太郎「あ、いや……別に謝って貰うつもりは……」 怜「うち病弱やから、手ぇ震えて間違えてまってな……」 京太郎「……」 京太郎「間違えなかったら、どうなってたんですか……?」 怜「痛みに悶絶して、今ごろ話してられなかったなぁ」 京太郎「そんなのを他人にできる方が間違ってませんか、それ?」 センキュー間違え。 ファッキュー正解。 怜「うち、病弱やから……」 京太郎「……頭の病気かなにか」 怜「そうなんよ。だから、言ったかも忘れて一日に二度も病弱アピールを……」 京太郎「……明らかに、二回ってカウントしてませんかね?」 怜「病弱だから忘れてもーたわ」 京太郎「全国の病人に謝った方がいいんじゃないでしょうか?」 お前のような元気な病人がいるか。 というか寧ろ、病人や怪我人を癒す側の立場である。この園城寺怜という人間は。 まるで、未来を預言するように――――的確に病名や怪我の箇所を言い当てる。 一分一秒を争う医術の世界、或いは正確に処置をしなければならないそんな場で、如何にその力が凄まじいものか。 斯く言う京太郎も、撮影で怪我をする度にお世話になっている。 怜「りゅーかー、京太郎が虐めるー」 京太郎「それ、逆じゃないですか!?」 竜華「たはは」 京太郎「清水谷先輩、笑ってないでなんとか……」 竜華「なら、怒った方がええかな?」 京太郎「ああ、はい」 竜華「駄目やん、怜。京太郎くんを苛めたらアカンって」 京太郎「……」 竜華「こう見えても傷付きやすいし、繊細で真面目なんやから……」 京太郎「……」 竜華「あんまり苛めたり追い詰めたりしたら、また悩んでまうやん。な?」 京太郎「……」 京太郎「……あの、ごめんなさい」 竜華「えっ」 怜「りゅーかは、ナチュラルに言葉のボディブローかますなぁ……」 酔うとあんな風に絡んでくるあたり、実はサドっ気があるのかもしれない。 いや、ただなんかズレてるだけかも。 京太郎「……それで、なんでいきなり脇腹を?」 怜「ん?」 怜「いや、元気なさそうやったから……こうしたら、ちょっとは明るくなるかなってな」 京太郎「……」 京太郎「……園城寺さん」 怜「ん?」 京太郎「――俺と結婚してください」 竜華「ちょっと、京太郎くん――――!?」 怜「――私でええなら、ええよ?」 竜華「怜も何ゆーてるん!?」 怜「家事も育児も炊事もやらんけど、家に帰らずにお金だけ入れてくれるんなら……」 京太郎「あー、せめて電話越しに愛を囁くのを許してくれるなら」 怜「んー、一分二千円なら……」 京太郎「割引利きますか?」 竜華「……なんなん、この二人」 怜「聖飢魔II覇者やな」 京太郎「入院してる子供たち、喜んでくれましたね」 竜華「ちゃっかりコンビ組んどるんか……怜」 なんて笑った後、二人と別れる。 病院ではレクリエーションとして二人で漫才コンビを組んで歩いたりしたが、今日は清水谷竜華と園城寺怜がコンビである。 やはり、こちらも厄介なコンビだ。 京太郎(嘘か本当かは知らないけど……園城寺さんは未来を読む) 京太郎(清水谷先輩が、そんな園城寺さんを“視た”なら――――実質的に未来を視る人間が二人いるのと一緒) 京太郎(この二人なら、十分ランカーに通用するよな) ただの技能、ただのオカルト、ただの強運でM.A.R.S.ランカーと相対するのは無謀に近い。 或いは中位や下位ならば及ぶだろうが、上位ランカーを相手にしたなら――――それこそ天と地の差。 それほどまでに隔絶があるが……。 だけれども――先ほどの宮永咲・竹井久や今の清水谷竜華・園城寺怜のように、互いの特性を相乗させて、 打点や速度を上昇させるか、逆にランカーの力を更に引き出せるのならば――――コンビとしては強力になる。 なんて、無意識に分析してしまう自分のこれは職業病だろうか。 ……と。 エイスリン「スッガ!」 京太郎「……その呼び方はどうなんでしょうか」 エイスリン「スッガ、ダメ……?」 京太郎「いやー、なんというか……その……」 エイスリン「humm...mmm...」 エイスリン「ジャア、ocltslyr!」 京太郎「……」 京太郎「いや、普通に須賀で……」 エイスリン「スッガ!」 京太郎「……」 なんだろう。そんなに須賀という発音は難しいのだろうか。 そんなことはないと思いたい。 随分昔、大学時代に御一緒したことがある留学生は普通だったし……。 ……ここで思うのが。 例の彼女――――同じチームなのに先輩で、誕生日が京太郎よりも後の、忍耐強く慇懃ながら負けん気の強いポニーテールの彼女の――、 その名前を言わせてみたらどうなるか、という話である。 京太郎「……あの」 エイスリン「ナニ?」 京太郎「ちょっと、清一色七対子南浦プロって――――」 数絵「――須・賀・く・ん?」 京太郎「清一色七対子南浦プロって和了してましたねーハハハ」 エイスリン「?」 このあと滅茶苦茶セッキョウされた。 数絵「京太郎のそういうところ、どうかと思うから……お祖父様に話した方がいいんでしょうかね」 京太郎「ごめんなさいすみませんでした許して下さい」 数絵「はぁ……」 このあと滅茶苦茶溜め息吐かれた。 ひょっとして例の辛辣キャラというのは、唐突にキャラ作りしたのではなくて色々積み重ねた末だったのか。 怒らせた覚えはない。 数絵「京太郎も、コンビ打ちに?」 京太郎「フラれた」 数絵「え?」 京太郎「いやー、小走先輩にフラれたんだよなぁ」 数絵「そ、そう……」 京太郎「数絵も出るのか? コンビは――」 エイスリン「?」 ニコニコ 京太郎「まさか、エイスリンさんと?」 数絵「いえ……」 紹介すると、手のひらを差し向けた。 その先に居たのは―― 優希「久しぶりだな、京太郎!」 京太郎「お前は……2PVERの新子憧!?」 優希「おい」 どこかで、 『2P――そ、それはもちろん二人っきりがいいしいきなり3Pとか言われても困るしあたし初めてで好きでもない人を交ぜるのは嫌だし――』、 『そもそも好きでもない男とだなんて嫌に決まってるし、初めてはちゃんとあげたいって言うか三人でするとしたらまさか後ろも――』と、 なんだかふきゅふきゅしい声がしたのは置いておこう。 よく知っている誰かに似ている声だが、ここは東京であるし、何よりその誰かはそんなエロ同人みたいな妄想ブチ撒いた台詞は言わない。 優希「光太郎コンビだじぇ!」 京太郎「……光太郎?」 優希「東」 数絵「南」 京太郎「ヒーロー戦記懐かしいな」 あれってそう言えばクロスオーバー、中の人ネタの走入(はしり)だよなとか。 ゼネラルシャドウがオカマとかV3がズバットとかキャラ崩壊ってレベルじゃねーよな、とか。 立花藤兵衛と科特隊のキャップ中の人ネタとか、ツインテールのステーキとか芸が細かいよな、とか。 でもBGMもドット絵の変身も格好いいしストーリーも好みだから続編でないかなガイアセーバーズなど存在しないしスパヒロ作戦は昭和ライダーだせよ、とか。 まあどうでもいいことを考えた。 東の方は光の巨人で自爆技を持っている方で、南の方は光の戦士で爆殺技を持っている方だ。 閑話休題。 京太郎「会社は大丈夫なのか?」 優希「プロからコンビ誘われたって言ったら、両手を上げて送り出してくれたな」 京太郎「あー」 なるほど、と頷く。 だけど、優希の特性なら――下位ランカークラスには十分通用するだろうが、M.A.R.S.ランキング上位には無謀だ。 それこそ、こちらは本業なのだから――。 素の状態で、東場の優希の速度や打点を持っているだろう。 ランカー同士の戦闘では目立たないというか、ある程度拮抗してしまうが故に表に現れては見えないが……。 或いは優希もプロになっていたら、その中でも特筆されて語られただろうが――――そうでないのが現実である。 数絵「そこはまあ、秘策があるので」 優希「大体タコスを食べれば人為変態完了だからな!」 京太郎「そんなオカルト俺が殺すべし慈悲はないからな?」 まあ、当人がいいと言うならいいだろう。 そんなまさか、一般人がちょっと手解きされただけで能力を昇華させる――というのはありえない。 スタイルと言うのは、年間ウン千時間打ち続ける人間たちの、力と技と命の結晶なのだから……、と。 京太郎(いや……) 京太郎(アイツだって、インハイ出場して他校のエースとやってるんだから油断は禁物だよな) 京太郎(それに、誰が相手だって麻雀は麻雀。苦しくて、悩んで……でも楽しい競技だもんな) 実際やっている最中はしばしば投げ出したくもなるし――負けたら、それはそれは悔しいものだけど……。 それでも京太郎は、麻雀の奥深さとスリルが好きである。 どれだけ辛いと思ってもまた戻ってきてしまうのは、そういうことだろう。きっと。 優希「それじゃあ、また後で……」 京太郎「いや、俺は……」 数絵「あなたと打つの、楽しみにしてるから」 京太郎「……あ、おい」 ……どうでもいいけどさ。 『そんなオカルト俺が殺すべしアイエエエエ慈悲はないナンデ!?』って言ったら、ちょうどSOAだと思った。 エイスリン「……」 京太郎「あ、エイスリンさん……その、すみませんでした」 京太郎「あれ、俺のチームメイトと……高校の頃の同級生で……」 エイスリン「ウシロ」 京太郎「へ?」 考えるより先に、背中にのしかかるなにか――ふにゅぅぅう――だらしないがしかし均衡のとれた自己主張するこれは……。 かつて味わったこれは……! これは……! 白望「……」 京太郎「シロさん!?」 白望「おひさ、京太郎」 シロナガスゴマフオオナマケモノアザラシである。 京太郎「これはまた……どうしてここに?」 白望「エイスリンに呼ばれたからだよ……ホント、ダルいなぁ」 エイスリン「フフッ」 キャンバスには、白望を引きずるエイスリンの絵が書かれていた。 ただし、幸村誠チックなタッチで。 どう見ても海賊が戦利品を持ち帰る絵にしか見えない。奴隷にする気マンマンである。 ……ここってヴィンランドだっけ。ニュージーランドって、デーン人の巣だっけ。 エイスリン「ガイジン、タイサナイヨ!」 京太郎「……アッハイ」 京太郎「それをエイスリンさんが言うのは引っ掛かるけどさ……」 白望「事実だから仕方ない」 京太郎「……で、シロさん」 白望「何…………?」 京太郎「嫁入り前の娘さんがはしたないですよ。ほら、離れて下さい」 白望「ふぅん」 京太郎「……なんですか?」 白望「嫁入り前の娘さんを傷物にさせようとしたのに?」 京太郎「ブッ!?」 その後、耳元で行われるリピート。 とても不味い。普通に不味い。かなり不味い。背中のおっぱいの感触美味しいです。 そういえば松実玄とのハプニングの後に思ったが、 よく考えれば、同等かそれ以上――身長を考えればサイズ的には上かも――なおもちを味わったことはあった。 無意識的に封印していたのだけれども。 京太郎「……何でもするんで許して下さい」 エイスリン「ヨツンヴァイニ、ナレ!」 京太郎「……どこでそんな言葉覚えたんですか?」 エイスリン「ヒッサ!」 ファッキューヒッサ。 塞「どうしたの、そんな大声出して」 京太郎「いや、実はシロさんとエイスリンさんが……」 胡桃「シロとエイスリンが?」 京太郎「俺のことを苛め――――アイエエエエ!? ナンデ!? 先輩ナンデ!?」 豊音「私もいるよー」 京太郎「ここ岩手でしたっけ」 白望「京が望めばどこだってそこはエデンだよ……」 京太郎「アッハイ」 ハデスとはなんだったのか、あの漫画。 いつものプロの面子であんな事態にあったら――と想像してみたが、大体いつもと変わりなかった。 宮永照は鉄球を叩き込むだろうし、荒川憩はにこにこ麻酔なしで手術するだろうし、 辻垣内智葉は例の勘の良さと危険察知能力とそれを利用した意表を突く速度、清水谷竜華はゾーンに入れば例の眼があるし、 何より――。 弘世菫は「何故我々人類が、科学兵器の開発以前に絶滅しなかったか知ってるか?」と、投擲力で無双してくれるだろう。実に頼りになる。 そう考えると現代だろうが古代だろうが気にせず麻雀を打てる環境になるわけだ。 どこだってそこはエデンと言うか、実際どこだってそこは火星である(M.A.R.S.ランキング的な意味で)。 そう考えると女って強い。 というか回りに女傑しかいない。勝負事をやっているから皆負けん気が強いのだ。 パッと考えて、守らなきゃなというタイプが松実宥と天江衣しか思い浮かばないあたり、わりと深刻だ。 京太郎「タッグって言うと……」 数えてみる。 一、ニ、三、四、五……。 もう一度数えてみる。 一、ニ、三、四、五……。 京太郎「あれ、誰か余る?」 豊音「ぼっちじゃないよー」 京太郎「って言うと――」 もう一人、用意があるのか。 いや、違う。きっとこれは――――。 京太郎「あ、俺を誘いに来ました?」 豊音「違うよー?」 塞「小走プロと出るんじゃないの?」 ズバァ 胡桃「小走プロと出るんでしょ?」 ドゴォッ エイスリン「ウヌボレンナ!」 ズバッ 京太郎「……」 白望「京と組んでもいいけどさ……」 京太郎「本当ですか!?」 結婚しましょう、と言いかけて―― 白望「でも先約あるんだよな」 エイスリン「センヤク!」 京太郎「ですよね」 知ってた、と肩を落とす。 大体そんな都合がいいことなんて起きない。 須賀京太郎に漫画的な因縁とか運命は無縁なのだ(オフの日の大星淡との遭遇を除く)。 豊音「私はさえと出るんだよね」 塞「正直ランカーを塞ぐのって、無理だけどね……体力もたないからできて数巡ってとこ」 京太郎「付いてましょうか? 何かあったときの為に」 塞「いや、いいからお姉さんに任せなさい」 京太郎「はい。……何かあったら、すぐ行きますけど」 塞「だいじょーぶ、だいじょーぶ」 ……さて、となると。 まさか、余ったのって……。 胡桃「うん、私」 ……。 まさか宮守出身者でハブが行われていたとは、たまげたなぁ……。 やっぱり地上に天国なんてなかったのか。とんだパラダイスロストだ。 豊音「熊倉先生と一緒に出るんだよー」 京太郎「なるほど」 やっぱりぼっちはいなかったのか。 やっぱりラピュタってあったんだと呟く、パズー少年になった気分だ。 名探偵コナンのビデオを借りに行ったら、母親が間違えて未来少年コナンを持ってくるのは関係ない。 コロコロを頼んだらボンボンを、ジャンプを頼んだらマガジンを、夏の再放送で知ったV3を頼んだら真・仮面ライダーを……とかはもっと関係ない。 どうでもいいが、新・仮面ライダーと言うとスカイライダーの番組名である。 塞「にしても、残念だったね?」 京太郎「……ああ。なんで、やえさんがコンビ一時解消なんか……」 塞「一緒じゃないって知ってれば、ねぇ……胡桃?」 胡桃「う、うるさいよ!」 京太郎「そうですよね。久しぶりに、俺も鹿倉先輩と一緒に打ちたかったな」 胡桃「う……」 京太郎「え、どうかしました?」 胡桃「うるさいっ」 京太郎「へっ」 胡桃「あと、胡桃でいいって言ってるでしょ!」 京太郎「あ、はい」 豊音「でも、勝ってれば同卓できるよー!」 京太郎「そうですよね!」 胡桃「うー」 塞「……そういうことじゃないと思うんだけどなぁ」 エントリーがあるからと、五人と別れる。 アマチュア同士のタッグは県ごと――という規模ではないが、地方ごとに予選がある。 登録はそこで終わっているのだが、プロ同士やプロとアマチュアのコンビは違う。 そういうのは抜きに、改めてエントリーという形であった。 京太郎(それにしても……こう思うと知り合いと顔合わせる率半端ないな) 高校から麻雀部で、挙げ句プロになり、麻雀大会なんだから当然だろうが。 ……なら。 このパターンから言えば――。 玄「あ、京太郎くん!」 宥「本当だぁ……」 ……奈良。 京太郎「どうも、松実プロと玄さん」 宥「えぇ……」 京太郎「え、どうかしました?」 玄「おねーちゃんはおねーちゃんだから、ちゃんと呼んであげないと……」 京太郎「……あ、すみません」 確かにそうである。二人とも松実姓だし、紛らわしいってレベルじゃあない。 よく考えれば判る。よく考えなくても判る。 実際宮永咲と宮永照を混ぜて呼びはしないし、当然だ。 京太郎「じゃあ、おねーちゃん」 玄「――」 宥「えぇー……!?」 京太郎「はは、なんちゃってです」 玄「――」 京太郎「じゃあ、宥さんって呼んでもいいですか?」 宥「うん」 玄「――」 宥「じゃあ……京太郎くんって、呼んでもいい?」 京太郎「あ、はい」 宥「ふふ」 京太郎「何か?」 宥「お付き合いが長いのに……今更だな、って」 京太郎「プロ一年目からですからねー」 玄「――」 玄(お、おねーちゃんってことは……確かにおねーちゃんはおねーちゃんだけど、おねーちゃんをおねーちゃんにするってことだから……) 玄(き、気が早いよ京太郎くん……) 憧(お、おねーちゃんってことは……確かに宥姉は宥姉だけど、宥姉を宥義姉にするってことだから……) 憧(え……ええええええええええええ!?) 京太郎「……ん?」 宥「どうしたの?」 京太郎「今、何か気配が……」 徐に茂みに歩み寄り、手を突っ込んで掴み上げる――。 京太郎「よ、憧」 憧「おはよ、京太郎」 憧「……」 憧「下ろしてくれる?」 京太郎「おう、悪いな」 地面に下ろすと、やれやれとスカートを払って着衣を正す新子憧。 高校一年生の頃に比べたら身長も多少は伸びてはいるものの、 それでも相変わらず何だかんだちんまりしていて可愛らしい。 憧「あんたが無駄に身長高いだけよ」 京太郎「まったくもって」 京太郎「それにしてもお前、軽くないか? ちゃんと食べてんのか?」 憧「……女には色々あるのよ、女には」 憧「あんたみたいな筋肉バカとは違って」 京太郎「筋肉バカって……俺、スタイルは細身なんだけど……」 憧「……細身なのに普通以上動けるのを筋肉バカって呼ばないで何て言うのか、他に言い方あるなら教えてくれない?」 京太郎「アスリート」 憧「……あんた、麻雀プロよね」 京太郎「俺もそのつもりだけど、チームがメディア路線で押してた所為もあるんだよ」 大学生の頃に最低限の下地は作ったが、実際的にそれをパフォーマンスとして見せられるぐらいに高めたのはプロになってから。 経験とトライアンドエラーとトレーニング。 アクション俳優やスーツアクターばりのことをやらされたのもやる羽目になったのも、プロになってからのドラマの撮影の所為だ。 それまではあんま、絵的にド派手で物凄いことはできていない。 憧「とにかく、色々あるのよ。女の子には」 憧「ね、宥姉?」 宥「確かに……そうだねぇー」 玄「そうなの?」 憧「……」 宥「……」 玄「えっ」 京太郎「うおう」 今、女同士の溝というのを初めて見たかもしれない。 京太郎「無理にダイエットとかしても、体に悪いし却ってエネルギー吸収率が上がって意味がないって聞くけどな」 京太郎「脂肪落としたいのか、体重減らしたいのかによっては俺も力になれるからな? これでもトレーニングに気を使ってるしな」 憧「……パス」 京太郎「そうか……そんなら仕方ないな」 憧(す、すす、好きな男に体重教えてダイエットプラン作らせるとかどんな拷問よ!) 憧(あ、あと……) 憧(あんたは……実際の恋人からして、細身の方が好きなのかなって思っただけだし) 憧(だから、別に……無理して削らないでいいなら、それで……) 憧「……ま、まぁ」 憧「あんたがご飯に誘ってくれるなら……いっぱい食べてもいいわよ?」 憧(よ、よし……言いきった。頑張った、あたし!) 憧(これで二人でご飯食べてお酒飲んでドライブして車の中――――じゃなくてっ! DVD借りて京太郎の家に行って映画見ていい雰囲気になって――) 憧(それから手を繋いでコンビニ行ったり、二人でアイス食べさせあいっこしたり、一緒に料理したり料理してあげてる間お皿並べて貰ったり――) 憧(京太郎の寝顔見て幸せな気持ちになったり布団かけてあげたり朝よって起こしてあげたりお弁当屋つくってあげたり――) 憧(ネクタイしめてあげたり行ってらっしゃいのきききき、キ、キスしちゃったりぃ!? ……ご、ごほん) 憧(それで留守中に買い物とか洗濯して京太郎のことを考えて幸せな気持ちにいっぱい浸ったり――) 憧(――って感じで、最後は二人で色んなことがあったって孫を送り出した後に縁側で過ごして、幸せな老後を) 京太郎「皆で行くか? 折角揃ってるし」 憧(――うん、知ってた。知ってたわよっ!) 京太郎「……で、お前は誰とコンビなんだ?」 憧「あたしは……」 憩「――うちやな~ぁ」 京太郎「け、憩さん!?」 憩「京くん元気~?」 京太郎「は、はい…………って、先輩」 憩「ん~?」 京太郎「ち、近いです……近いです」 憩「あ、ごめんな~ぁ」 憩「京くんやーって思うと、どうしても気になってもーてなー?」 憩「もっと近くで身体診たくなっちゃうんよーぅ」 憧「ふきゅっ」 憧(身体診たい身体診たい身体診たい身体診たい身体診たい身体診たい) 憧(京太郎とお医者さんごっこ京太郎とお医者さんごっこ京太郎とお医者さんごっこ京太郎とお医者さんごっこ) 京太郎「……どうかしたか?」 憧「な、なんでもないっ!」 京太郎「あ、ああ……」 玄(か、身体見たいってどーゆー意味かな……おねーちゃん?) 宥(……玄ちゃん) 玄(なに、おねーちゃん?) 宥(夜のご飯、蟹さんのお鍋食べにいこ……?) 玄(まだお夕飯の話はしてないよ、おねーちゃん) 京太郎「てっきり憩さんは、対木さんと組むのかと思ってたんですけど……」 憩「なんか、撮影の関係で予定合わなくてなーぁ」 京太郎「……なるほど」 新子憧は京太郎に副露のイロハを教えた人物。 彼女は、並の雀士よりも副露の手札が多い。 役牌やタンヤオができない、面前で進めるには重い手を――三色同順や一気通貫などで副露させて、小気味良く繋いで行く。 更に大学時代、そこにはチャンタ系が加わっていて、正に一角の加速力を披露していた。 なるほど。速度に難がある荒川憩のフォローにはなるだろう。 だが、憩とて速い。十分に速い。 勿論、辻垣内智葉や宮永照などに比べたら彼女の速度は見劣りがするが――――それでも彼女はM.A.R.S.ランカー。 更には、その基幹や根幹をなす3位である。 防御力に優れるということは、他家の攻撃を掻い潜りながら攻撃できるということ。 単純な加速力は彼女には不必要で、また、憧の副露による加速もM.A.R.S.ランキング上位陣には些か役者不足の面もある。 だけれども……。 憩「んー?」 京太郎(憩さんのことだから、当然折込済みで……しかも策があるだろうな) 晴絵「お疲レジェンドー」 京太郎「……」 憩「……」 宥「さ、寒いぃぃ……」 玄「おねーちゃん!?」 憧「晴絵、ハウス」 晴絵「いやいや、ちょっとした冗談……」 玄「ちょ、ちょっと空気読んで欲しいかなって……」 憩「空気吸わんでええよーぅ」 宥「空気……空気…………炎……?」 憧「晴絵、ギルティ」 晴絵「え、なんか当たり強くない?」 玄「おねーちゃん苛めるなら、赤土先生でも許さないよっ!」 フンス 宥「く、玄ちゃん……」 憩「ちなみに脳に10秒間完全に血が行かなくなると後遺症がでるのは、半分くらい。20秒なら9割方やねーぇ」 憧「晴絵、ゴーアップステアウェイ・トゥ・ヘブン」 晴絵「なんという向こう見ずな暴言……これが……」 憩「――若さやね」 晴絵「ぐふっ」 晴絵「京太郎ー」 京太郎「あー、はいはい、大丈夫っすよ。俺は師匠の味方っすから」 晴絵「……ホテル行く?」 京太郎「……ノーセンキューでお願いします」 憧「!?」 玄「!?」 宥「……行った、の?」 プルプル 憩「京くん、お盛んやったり?」 京太郎「……一応言っておきますけど、ドッキリのときの冗談ですからね?」 憧「……あ、そ、そうなんだ! そうよね!」 玄「だ、だよね! そうだよね!」 宥「あれかぁ……」 憩「性欲ないん?」 京太郎「……あの、これ、拷問ですか?」 女性の多い場所で性欲云々を訊かれるなんてのは、それは尋問ではなく拷問だ。 憩「性欲ないんならな、亜鉛とらんとあかんよーぅ? 亜鉛を」 京太郎「アッハイ」 憩「亜鉛が足らんと、味覚も駄目になるし……気も滅入りやすくなってな?」 京太郎「アッハイ」 憩「喫煙するとビタミンCが壊れやすくなるから、亜鉛の吸収もしづらくて――」 京太郎「アッハイ」 憩「硬度にも影響が出てな? だから――」 京太郎「アッガイ」 なにこの拷問。 硬度とか、女の下ネタって生々しいんだよな。 大学の喫煙所で生理の重さの話をしてる女たちがいたが、あれは本当に困った。 君の生理じゃなくて、喫煙所の空気が重いんだよ。先月とかじゃなくて、今正にその瞬間の喫煙所の空気が。 ……まあいいか。 ちょっと味方に助けを求めようか。 晴絵「(ガンバっ!)」 グッ 憧「~~~!? ~~~~!? ~~~~!?」 玄「あうぅぅ……」 ――何だよ俺、味方いないじゃん……。 宥「ところで赤土先生は、誰と……?」 晴絵「んー、そりゃあ決まってるでしょ」 晴絵「勿論――」 かつてチームメイトだった、新子望だろうか。 彼女とは憧とニセのコイビトを演じて以来だから――随分と久しぶりだ。 なんというか、人を喰ったような―― 晴絵「――な、シズ!」 穏乃「うえぇ!?」 違う。人を喰ったようなじゃなくて前に喰った人だった。 ――って、やかましいわ。下ネタか。 晴絵「ここはこう、久しぶりに師弟――教師と教え子でね」 穏乃「そ、そういうことで……」 おかしいな、ここは奈良かな? 憩「うちもいるよーぅ」 あ、奈良じゃなくて関西だった。 穏乃「な、夏ぶりだね……」 京太郎「おう。……元気だったか?」 穏乃「そりゃ勿論!」 ドン、と胸を叩く穏乃。 残念ながら揺れない震源地だ。色々試したけど効果なかった震源地だ。 山登りは好きだし山育ちのTさんなんだけど、残念ながら本人の山は育たなかったのだ。 でもそこらへん気にして謝ったりするとことか、女の子らしくて非常に可愛かったので許す。 全力で見逃す。というか可愛いから全力で見続ける。 京太郎「あれ、ジャージじゃないのな?」 穏乃「流石にもうそんな年じゃないし……」 京太郎「だよなぁ」 ちなみに穏乃の格好は、黒いホットパンツにエンジニアブーツ。白の英字Tシャツに、グレーのパーカー。 胸元にあるシルバーがワンポイントである。 ……。 穏乃「な、何?」 京太郎「いや……何でもない」 憧「……しず」 京太郎「居たのか」 憧「居たわよ! ってか、さっきから話してたでしょ!」 京太郎「いや、軽い冗談……」 憧「なら黙ってなさい」 奈良だけに?――などとは言うまい。 約一名がとんでもないことになるし、こういう――なんだか真剣そうな空気を茶化すのは性に合わない。 自分がやられても嫌なものは嫌だし、あんまりそんな馬鹿げたことはするものではないのだ。 憧「しず」 穏乃「うん」 憧「――負けないから!」 穏乃「――こっちこそ!」 京太郎(盛り上がってるのなぁ……) 憩(青春やねー) 京太郎(もう20代も半ば入りますけどね) 憩(たしか、三十路前までは青春ってゆーてもええらしいよーぅ?) 京太郎(へー) 晴絵(……え゛) 玄(あはは……) 宥(く、玄ちゃん……) 京太郎(いや、俺にとっても笑い事じゃないな……) 最近、女っ気ないし。 というか忙しさで性欲が湧いている暇すらないのが現状だ。 最近はマシになったが、プロ一年目とか殺そうとしてるんじゃないかというレベルの忙しさであった。 実際何度か命の危機もあったので(物理的に)、かなり困る。 ちなみに園城寺怜とはその辺りで知り合った。何回か飲みに行った。 晴絵「それじゃあ、また後で!」 穏乃「じゃあ、またっ!」 玄「頑張ろう、おねーちゃん!」 宥「うん……頑張ろう、玄ちゃん」 憩「当たったらええなーぁ、京くん」 憧「えっとその……あたしと戦う前に負けたら、判ってるわよね?」 京太郎「……無茶言いますね」 そも、参加できるかすら不明なのに。 というか、このままでは極めて無理だろう。夢のまた夢という奴だ――――と、六人の背中を見送りながら思う。 そもそも、コンビも組めてないのだ。どうしろと言うのか。 分身は習得してない。無理である。 知り合いで、組んでくれそうな人間。 背中を合わせるに足る人間。 京太郎の打ち方を理解してる人間と言えばそれは―― 京太郎(……ハギヨシさんだよな) ――彼を除いておるまい。 一「や、京太郎くん」 京太郎「ハギヨシさん!?」 一「いや、違うけど」 彼のことを考えていたら、遭遇した――となったら正に運命だろうが……。 そんなのはなかった。 大星淡とのやたらの遭遇は要らないから、こっちにくれればいいのに。 京太郎「一さん! これから暇ですか!?」 一「何、ナンパ?」 京太郎「そう考えて貰っても大丈夫ですよ、ある意味!」 一「へっ?」 一「……」 一「さては、コンビがいないとか?」 京太郎「うおう」 察しがいいな、おい。 京太郎「エスパーですか?」 一「マジシャンだね」 京太郎「だったら――」 一「君の次の台詞は――」 一「『俺と組んで下さい』――だね」 京太郎「――俺と組んで下さい! ……ハッ」 なん……だと……。 最近、某テニス漫画で空間を削り取ってボールを止めるという荒業を見たときより衝撃的だ。 氷雪系最強さんがさらっと追い抜かれたことよりも、超衝撃的である。 一「今回のジョジョごっこはボクの勝ちだよね?」 京太郎「渋いねぇ……おたくまったく渋いねぇ……」 実にしてやられたという形になる。 京太郎「えっと、誰とですか?」 一「君の後ろにいるよ?」 京太郎「へっ」 衣「――わっ」 京太郎「キャオラッッッッ」 衣「わっ!?」 とりあえず凄い顔をしてみる。 メリーさんが来たらどうするのか、京太郎なりに考えた結論だ。 冗談だが。 衣「や、やるな京太郎……!」 京太郎「衣さんが喜んでくれると思って」 衣「うん!」 可愛い。娘にしたい。 仮に誰かと結婚して自分にも子供ができたら、やっぱり娘も金髪になるんだろうか。 個人的には、娘も自分と同じ髪の色だと嬉しい。 ……子供どころか、妻さえも彼女すらもいない現状では夢のまた夢だが。 京太郎「ってことは――二人がコンビなんですか?」 一「そうなるよ」 京太郎「じゃあハギヨシさんは!?」 一「……」 溜め息混じりの視線を受けたが気にしない。 てっきり、天江衣とハギヨシが組む――と考えていたが、そうでないとするなら彼は余る筈だ。 ならば、気にしても然るべきではないか。 一「いや、とーかと一緒」 京太郎「透華さんもこの大会に?」 一「いや? 長野からは別に出てくるよ。君も知ってるコンビが」 京太郎「じゃあ……」 衣「トーカはイベントに行くそうだ」 京太郎「イベント……?」 龍門渕関係のセレモニーだろうか。それとも、何かの仕事か。 そう考えると、実に彼女も大変である。普段がフランクな態度であるが故、どうにも忘れてしまいがちだ。 イベント、と言うと……そういえば……。 京太郎「智紀さんも今日、何か予定があるって言ってましたね」 一「………………………………それだよ」 京太郎「あっ」 察し。 ……というか。 もしも想像が正しければ。正しいとするのなら。正しくあってしまったのならば――。 そんな場所に、萩原を連れていくなどというのは――。 一「…………………………ちなみに純くんも強制連行されたよ」 京太郎「あっ」 察し(二度目)。 京太郎「……待ってて下さい、ハギヨシさん」 京太郎「俺が――――俺があなたを、助ける……!」 一「……落ち着きなよ、京太郎くん」 京太郎「冷静ですよ、俺」 一「君が行っても……」 京太郎「…………火に油を注ぎかねませんよね」 一「うん。残念ながら」 なんということだ。 なんということなのだ。 大会には参加できそうにないから、ならば友人である彼を助けに向かいたいが――――。 そうできないのが現実。あんまりで酷すぎる。こんなのってないよ。 衣「再び相見える秋(とき)を鳧趨雀躍として、衣は待ちわびるぞ」 一「……まあ、誰か好い人見付けるの頑張って」 京太郎「はい。全力を尽くします」 と、別れた。 実際この近場でなんとかなる人間は――。 京太郎「あ、おう。陽介? ……あ、そう。だよなぁ……。実家か」 京太郎「古市……駄目か。繋がらないな」 京太郎「シンか? 実は…………あ、訓練ね。判った。頑張れよ! あともげろ」 ……全滅だ。 こうなったら――誰を頼るべきだろうか。選択肢は三つある。 一、弘世菫。やっぱり頼りになる先輩。 二、宮永照。ただし、彼女に下手な援護は必要ない。 三、大星淡。正直、あの能力との相性は悪くないし、サポートもやりやすい。だけど…………なんというか、癪だ。 それに全員が全員、既にメンバーを見つけてしまってそうだ。 また、なんというか……フラれたから次を手当たり次第に探すというのは、不誠実な気がしてならない。 京太郎「どうしたらいいんだ……?」 浩子「女に囲まれたと思ったら、女の番号と睨めっことはええ身分ですなぁ」 京太郎「うおっ……って、あなたは……!」 浩子「どーも、王子様」 王子様、と言う割りにはその声には艶はない。 何だかんだと――――それこそ大学のアレがあって、プロになってからは雑誌の記者とプロ雀士という立場になっているのもあり、 ある程度は打ち解けはしているものの、決して色っぽい関係ではない。 京太郎「……取材ですか、船久保さん」 浩子「スーツ着てるように見えるなら、眼科行った方がええんとちゃいますか?」 にべもない。 ズバッと切り裂かれる物言い。真実を的確に摘出し適合させるペンの使い手。 その正確な分析と解説が、信頼できる麻雀雑誌として販売部数の多大なる増大への立役者とも言われる敏腕記者。 ――船久保浩子。 京太郎「……なんか、当たり強くないですか?」 浩子「今の見て『須賀プロ女性スキャンダル!?』って記事作らんだけ優しいと思えないなら、そうなんやないかって」 京太郎「……はい」 なんか知らないけど……態度は硬い。 硬いというか冷たいというか、コルホーズというか、シベリアというかツンドラだ。 なんか、前にも増してそう感じる。 セーラ「よ、久しぶり」 京太郎「あ、お疲れさまっす」 セーラ「そんな畏まらんでもええって!」 そう快活に笑うのは、江口セーラ。 相変わらず、男装――――とまで言わなくても、女性らしくない格好。 それでいてもやはり、女性であると判る美貌。髪型を変えれば、男が放っておかないだろう。 浩子「江口先輩は結局その格好ですか……」 セーラ「阿呆! 誰があんなウィッグとか付けるか!」 浩子「ロン毛、似合うとは思いますけどね」 ちょっと想像してみる。 ……。 ……ギャップでやられそうになった。危ない危ない。 セーラ「俺のことはええやろ! それより――――」 京太郎「それより?」 セーラ「浩子、なんで怒っとるんや?」 京太郎「えっ」 浩子「……」 浩子「乙女心を弄ぶ鬼畜に天誅くれたりましょうか、思って」 京太郎「鬼畜……?」 浩子「……あんた以外がいるなら教えて欲しいですね。後学んために」 京太郎「オレェ?」 オレェ? セーラ「なんや、おもろそうやん」 京太郎「いや、俺ですか……?」 浩子「……はぁ」 浩子「自覚ないなら言ったるけど――」 やおら、船久保浩子は切り出した。 浩子「まず……まあ、詳しくは避けますけど、うちがうら若き乙女のピンチになっとったんですけど」 セーラ「……いきなり物騒やな」 浩子「所謂ひとつのSOSでしたね。男は狼やから気を付けなさいとはあのことです」 セーラ「年頃になったなら慎まんとな」 京太郎「あのー……それ、話が逸れて」 浩子「判っとるから黙っとって下さい」 京太郎「はい」 浩子「まあ――そんなひとつのピンチを、この王子様が助けてくれた訳なんやけど」 浩子「探して、御礼しよって漸く見付けたら――」 はあ、と船久保浩子は肩を落とす。 浩子「この男、忘れてました」 セーラ「あー」 京太郎「あれは暗かったというか、咄嗟だったから……」 浩子「黙らっしゃい! ……まあ、それは良しとしましょう。助けてくれはっただけで十分感謝なんで」 セーラ「せやなぁ」 浩子「で、こっちがそれでも御礼したいって言ーたら……この男、なんて言いはったと思います?」 セーラ「……判らん」 浩子「『あ、別に大したことじゃないから……大丈夫ですよ、気にしなくて』」 浩子「こちとら三ヶ月近く探し回り、どっか怪我しとるんやないか、入院してはるんやないかって心配して――」 浩子「んで、これですわ。ホンマに何とも思ってへん……って」 京太郎「いや、ですけど……」 浩子「黙っとって下さい」 京太郎「……はい」 浩子「挙げ句――――挙げ句に、この男!」 セーラ「な、なんや?」 浩子「人が化粧室行ってる間に、勝手に会計済ませとったんですよ? 信じられますか?」 京太郎「腹が減ってて結構食っちまったから……悪いなーと」 浩子「逆やろ! 逆やないか! 逆って言わないでなんて言うのか教えてくれませんか!」 京太郎「……」 浩子「その後も、御礼するってゆーてものらりくらりと躱し続けよって……!」 京太郎「いや、無事ならそれで……」 浩子「どこのヒーローやねんって話ですわ! テレビの世界から抜けて来たんかって!」 京太郎「実際、俺も相談に乗って貰ってたから……それでプラマイゼロじゃ……」 浩子「プラマイゼロは宮永咲だけで十分ちゃいますかね? なぁ?」 浩子「あんなん、あんたが助けてくれはったことに比べたら利子にもならんことばっかやないか」 いや……と口を開きたくなるが、堪える。 実際助けられてるから、そうとは思えないのだが――あちらは京太郎とは違う考えらしい。 浩子「その態度が……本当に気に食わなくて、いつか目にもの見せたろーって」 セーラ「フナQは粘り強いからなぁ」 京太郎「いや、粘り強いというか……」 浩子「なんですか?」 京太郎「……なんでもないっす、はい」 浩子「なら、余計なことを言わんといて下さい」 こちらを見る眼差しはまさに絶対零度。 邪魔な口を利いたら、肉を削ぎ落として骨の髄までむしゃぶりつくさんとばかりの殺気を感じる。 こういうときは大人しく黙る他ない。 セーラ「でも、それ……そんな気にすることか?」 セーラ「須賀の奴が別に構へんって言うなら、それで……」 ナイス援護射撃。 浩子「……はぁ」 浩子「まず先輩、うちは人生のピンチらしきものを助けられた――ってのはええですか?」 セーラ「おー、詳しくは判らんけどな」 浩子「で、恩人を数ヵ月探し回った……けど完全に消息不明音信不通やったのも、ええですか?」 セーラ「心配するなぁ」 浩子「で、御礼に対して『別に大したことじゃないからいいです』って態度」 セーラ「無欲なヒーローやな」 浩子「これにムカつかん理由がありますか?」 セーラ「どうしてそうなったんや!?」 同じく訊きたい。 どうしてそこでそうも怒るのだろうか。あまり想像がし難い事態である。 ひょっとして関西ではそれがスタンダード――――って、江口セーラも関西だった。 じゃあ……。 浩子「やってこれ……結局、うちんことどうでもええって言っとるのと同じやないですか」 セーラ「ん?」 浩子「こちとら人生最大の危機で、感謝してもしたりんちゅーのに――」 浩子「当の王子様でヒーローにとっちゃ、『どうでもいい』んですよ?」 セーラ「あー」 浩子「それこそトラブルが日常茶飯事なヒーローなら判りますけど、平和なとこでまさか日常茶飯事な訳ないやろって……!」 京太郎「そのー、絡まれてる女の子、あれから2回助けたんですが……」 浩子「ド阿呆!」 京太郎「へっ」 浩子「暴力沙汰やなんや騒がれたら困るかって思って伏せとんのに、なんで自分からバラしはった!?」 京太郎「……あ」 これは……まあ、ミスだろう。ミスだ。 京太郎「いや、江口プロならタレコミはしないんじゃ……」 セーラ「まーな。必要ないやん」 浩子「……」 ギギギ 浩子「たまたま! こん人やったからよかったとしても! 人の口に戸はたてられへんやないか!」 浩子「そこらへん、プロとしての自覚足りてひんのとちゃいますか? なあ、須賀プロ」 京太郎「あー……」 やだ。またお説教が始まる。始まろうとしている。 正直なところ、無事ならばそれでいいというのは紛れもない本心であるのだ。 あれは自暴自棄で、ただ死ぬ口実を――普通より有意義で前向きな死に方を探した八つ当たりの人助けだ。 確かに人助けも目的だったが、相手は誰でも構わなかった。人助けでなくても構わなかった。 達成感を感じて死ねたなら、少しはマシな人生だ……と胸を張れると思っていて、それが全てだったのだ。 だから――ここまで感謝される謂われもなければ、不誠実な人助けをしたのが何だか申し訳ないし……。 何よりも、自分の黒歴史を思い出して違う意味で死にたくなるので受け流して欲しい事態であるのだ。 そこらへん、どう伝えたらいいのか悩みどころである。 京太郎「そ、それより……二人はタッグマッチに?」 セーラ「おう、そや! プロアマ混じりだから、この方が楽しいんやないかって思ってな」 浩子「いつもデータ集めばかりだから、たまには味わってみたくなるっちゅーことですけど」 上手く話を反らせたらし―― 浩子「――で、小走プロの代わりのコンビは見付かっとるんやろなぁ?」 ――い゛!? 京太郎「い、いやー……それは……」 浩子「ほーほー」 浩子「須賀“プロ”には是非とも“プロとしての自覚”を取材させて貰わへんとなぁ……!」 この後滅茶苦茶セッキョウされた。 その際、「恩人の頼みならマネージャーになってやったのに」とか「十分儲けとるからマネージャーの賃金でも問題なかったわ」とか、 「うち以外に分析優れる奴がおるんなら連れてこい」とか「また安請け合いで流されてマネージャー雇ってへんか」とか、色々言われた。 女って怖い。改めてそう思った。 京太郎「ふぅ……」 どうするかな、と天を仰ぐ。 清澄の皆には頼れない。新幹線でブッ飛ばしてもここまでたどり着かないからだ。 そも、宮永咲は駄目。竹井久も駄目。片岡優希も駄目。 パッと思い付くうちで残るは原村和と染谷まこ、室橋裕子と夢乃マホだが――。 原村和は、こと麻雀に於いての相性は最悪である。 典型的なアナログ・データ打ちの京太郎に対して、原村和は一切合切を見切り統合と統計で判断する完全デジタル。 対戦するにしても、協力するにしても相性は最悪なのだ。 そもそも、原村和には協力という発想がないのだから最早言うまでもあるまい。 彼女のそのブレなささ、そしてそれを裏付けする引きは脅威的であるが――ランカー相手には分が悪い。 ランカーも勝手が違うことに悩まされるだろうが――特に人を読む8位と9位などは――、 その程度で止められるならばそもM.A.R.S.ランキングなどと大層持て囃されて呼ばれる筈がない。正面から叩き潰しに向かうだろうし、彼女らはそれもできる。 また、12位や10位や7位にとっては、典型的な真っ直ぐや完全なるデジタル打ちはカモでしかない。 弘世菫の狙撃は和に電子の妖精として飛び立つ暇を与えず、エイスリンの毒は幻想から抜け出すことを許さず、小走やえは幾重もの罠で切り刻む。 単独がM.A.R.S.ランカーに匹敵するなら下手にコンビを考えずとも通用するが……、些か厳しいと言わざるを得ない。 それでも彼女の完全デジタル能力・完全デジタル思考は、プロをしても稀な精度と言わざるを得ない完成度と言っておくが。 染谷まこのアレは、M.A.R.S.ランカーにも通用する部分がある。 もっとも――。 皆が皆ほぼアナログである以上、まこが卓の表情を変えたのならそれに合わせて後出しで変化させる為、完全なる鎮圧は不可能だ。 M.A.R.S.ランキングが『麻雀における制圧力』と揶揄されるのはそこに尽きる。 様々に変化する麻雀の場面に如何に対応し――或いは状況を『制圧』できるかというのが、ランキングに概ねの指標。 京太郎のような選択肢の多様性から来る対応力。 或いは辻垣内智葉みたいに、実力が許す無形の形の応用力。 それとも荒川憩のごとき、膂力が認める一本気の制圧力。 種々の状況をどれほど自己の力で好いように出来るかが、つまりある種の懐深さがM.A.R.S.ランカー――特に上位ランカーほど顕著だ。 また、あれはまこが引きや鳴きで相手を上回れるから通用する。 辻垣内智葉相手には鳴きが間に合わず、清水谷竜華には仕掛けを見抜き、小走やえは容易く変化する。 まあ、それを考慮しても――彼女とのコンビは魅力的である。 だけど、長野から東京は遠い。 呼びつけるのも気が引けるし、呼びつけたとてエントリーにも間に合わない。 つまり無理だ。 室橋裕子は医学部でそろそろインターンで、時間がないので駄目。 夢乃マホは論外だ。 手慰みの麻雀ならともかく、これほどまでに強力な麻雀打ちが揃う場で、彼女を打たせたくはない。 如何なる化学反応が起こるか、知れたものではない。――予想は付くが。 京太郎「……やっばいよなぁ」 で、となるといよいよ組むべき相手がいないわけだ。 実に困ったものだ。本当に不味い。 ここに来てまさか出ない――とは言えないが、実際のところどうしたものだろうか。 と、そこで……。 「あ、こんにちは」 と、声をかけられて振り向く。 金髪の少女と黒髪の少女。 忘れもしない、あの日――須賀京太郎がオカルトスレイヤーとして戦った少女。 名前は確か――龍田早苗と九頭竜琉生と言ったか。 魔物級の力の持ち主――それぞれ、倍満確定能力と局が進むだけ無駄ヅモをさせる能力――である。 かく言う京太郎も、初見であったことを差し引いてもかなりの苦戦を強いられた小学生だ。 京太郎「あれ、ここ……東京だけど」 早苗「私たち、タッグなんですよ」 琉生「長野県代表の」 京太郎「あー、そうなのか」 腐ってもM.A.R.S.ランキング13位のトッププロの須賀京太郎を初遭遇とは言え追い詰めたのである。 ならば、確かに代表となっても然るべきだろう。 早苗「私たち、須賀プロと打ちたくて!」 琉生「須賀プロなら――その、タッグとして有名だから、大会に出てるかなって」 どうやら彼女たちはあれから、須賀京太郎についての情報を集めたのだろう。 何とも気恥ずかしいというか――面映ゆい感じで、京太郎は後頭部を掻いた。 最初出会ったときの態度からは、想像も出来ない慇懃さ。ならばつまりは、京太郎が行ったあの行為は決して無駄ではなかったのだろう。 だけれども……。 京太郎「俺と打ちたくなったって……やっぱり、またなのか?」 浮かぶのはそれ。 あの日、京太郎は――約束したのだ。 麻雀に絶対的なものがあって、それ故につまらないと言うのならば――そんな絶対なんてないと、否定すると。 運がない、能力がない常人でも――それでも絶対なんてものはないって、何度でも証明してやると。 彼女たちが涙を流すのなら、いつでもその涙を拭いにいくと。諦観や悔恨、悲哀や絶望の涙など、希望と言う名の宝石に変えてやると。 ならば……。 琉生「いえ、違います」 早苗「須賀プロみたいに強い人は中々いないけど――それでも私たち、麻雀、今すっごく楽しくて!」 京太郎「そうか……麻雀、楽しいんだな」 琉生「はい!」 早苗「それはもう!」 なら良かったと、溜飲を下げる。どうやら杞憂だったらしい。 京太郎「じゃあ……どうしたんだ?」 琉生「色んな強い人がいるなら……」 早苗「是非、打ってみたいなって」 やにわ、少女たちの目が好戦的な光を帯びる。 井の中の蛙と言うよりは――自ら作った籠の中に囚われていた鳥は、羽撃く楽しさに目覚めたらしい。 より大きな空を目指して、高く飛び上がろうという時期なのだろう。 琉生「あとは、私……須賀プロと……」 早苗(ちょ、あんたまさか抜け駆け――) 琉生(別に抜け駆けとかじゃなくてこれは――) 早苗(は? 今明らかに須賀プロに――) 琉生「よく言えますね。自分こそ、今日の為に服を――」 早苗(なんで知ってんのよ! そういうあんただって化粧したり睫毛を――) 琉生(これは最低限、恩人に会うにあたって身支度を――) 早苗(私も恩人に会う為に服を新しくしただけ――) 琉生(パソコンで東京のケーキ屋さん調べといて、よくぞそんなことを――) 早苗(あんたこそ、デートスポットとか探しといてよくもまあそんな風に――) 京太郎「?」 いきなり、小声でどつきあっている小学生(来年は中学生らしい)二人。 聞こうと思えば聞けなくもないが、女性のこういう話は聞くものではないと新子憧から言い含められていた為、黙って待つ。 なんだか手持ち無沙汰だったが……数分後、若干服装が乱れた二人が京太郎に向き直った。 早苗「……お待たせしました」 琉生「考えたらずの相方がすみません」 早苗「は? それはあんたの方――」 京太郎「あー、うん。元気そうでよかった」 まあ、お互いなんだかんだ仲はいいはずだ。 悪かったら、二人で東京になぞ来るまい。きっと。 京太郎「にしても、二人で東京って……大丈夫なのか?」 早苗「親戚がこっちにいるんです」 琉生「そこに止めさせて貰ってます」 京太郎「そうなのか……。一応、俺の連絡先渡しとくな」 まあ、軽めの東京案内ぐらいならできるかも――と、名刺の裏にプライベート用の電話番号とメールアドレスを書きなぞり手渡す。 すると、目を輝かせて小躍りを始めた。 普段が長野の片田舎の分、東京はさぞかし刺激的だろう。かく言う自分もそうだった。 京太郎「……で、また、どうして?」 早苗「あれから、私たち……ちゃんと自分の考えで、麻雀打ち出したんです」 琉生「だから……それでどこまで出来るのか試したいのと……。あと、そんな私たちを須賀プロに見て欲しいな……って」 京太郎「そう、か」 それは嬉しい。 嬉しいのだが、自分は―― 「お祖母ちゃんが言っていた……『人が歩むのは人の道、その道を拓くのは天の道』と」 早苗「へっ」 琉生「はっ」 京太郎「この声は――――灼さん!?」 灼「ぶい」 ふ、と太陽を指差す鷺森灼。 だけど悲しきかな。まだ、太陽は真上には到達してはいなかった。 というかそもそも太陽が真上に到達するのは赤道か、日本国内なら夏至の日の沖縄である。ありゃ暑い。 灼「細か……」 京太郎「あ、すみません」 灼「煩わし……」 京太郎「アッハイ」 今日はつくづく奈良づくしである。というか女づくしだ。 まあ、そもそもM.A.R.S.ランキングの大半は女性だから仕方ないのだが……。 それにしてもこれだけ女性との出会いが多い職場ながら、恋人の一人や二人が出来ないというのはどうなっているのだろうか。なんかおかしい。 ニーチェは言った――神は死んだ。 神は言った――ニーチェは死んだ。 まあ、一人以上恋人ができたらそりゃ異常であろう。 早苗「えっとさ……」 琉生「その、そっちの子は一体……」 京太郎「あー」 元恋人。 などと言えたらそれが一番適切だろうが、そうも吹聴する気になぞなれる筈がない。 この二人がバラすとは思えないが―― 先ほど散々ばら船久保浩子にプロの良識について説教を受けたし、何よりこちらを思って身を引いた灼に申し訳ない。 さて、ならなんと答えたものか(奈良だけに)。 というかそもそも、鷺森灼が何故この場にいるのかを京太郎が存ぜぬ以上、説明も何もあったものではないが……。 灼「ドーモ、オカルトスレイヤーグレートです」 なんて言い放ったので、いよいよ訳が判らない。 ナンデ!? オカルトスレイヤーナンデ!? グレートとか、耽美的なアトモスフィアを感じるネーミングセンス。素敵。実際ヤバイ。 京太郎「……頭打ちました?」 灼「……液体窒素につけた豆腐とちくわのどっちがいい?」 京太郎「遠慮させてください」 ちくわのどっちって、どんなのどっちなんだろうな。 早苗(オカルトスレイヤーグレート……?) 琉生(私たちより……どう見ても年下だけど、まさか前に須賀プロに助けられたり……?) 早苗(兄弟子……いや、姉弟子って奴?) 早苗「ドーモ、オカルトスレイヤーグレート=サン。オカルトスレイヤーハイパーアルティメットです」 琉生「ドーモ、オカルトスレイヤーグレート=サン。オカルトスレイヤーウルトラエターナルマキシマムです」 なんだそのネーミングセンス。小学生か。 ……小学生だった。 一部分が一部分なので、鋭利に整っていながらも若干幼さの残る顔立ちはともかく、高校生と間違えそうになるが。 灼「京太郎」 京太郎「はい?」 灼「あとでバーニングライダーキックの刑」 どんな刑だよ。 荒川刑の方が恐ろしいけど(サンボと柔術的な意味で)。 灼「まぁ……一応言っておくと、私が京太郎の師匠」 早苗「えっ」 琉生「本当ですか!?」 京太郎「あー、まー、そういえばそうだな」 ボウリングの。 灼「む」 灼「リハビリにも付き合ったと思……」 京太郎「あー……そういう意味なら、確かに師匠かも……」 早苗「本当に!?」 琉生「す、すごい……!」 灼「ども」 明らかに尊敬の目を向ける小学生コンビ二人に、やや得意気に気持ち胸(板)を反らす鷺森灼。 正確に言うなら――。 あれは尊敬ではあるが、「私たちより年下なのに凄い」という類いのものであろう。きっと。 ……まあ、余計に口を出すのはやめておこう。口は災いのなんとやらである。 実際灼も、口には出さないが気にはしているし。 早苗「それじゃあ、須賀プロ……またあとで!」 琉生「メールしますね?」 京太郎「おう、気をつけてくれよな」 灼「じゃね……」 フリフリ ……と、予定があるのか小学生たちは去っていった。 灼「京」 京太郎「なんですか?」 灼「メールって?」 京太郎「小学生の、しかも女の子二人だから……なんかあったらって」 灼「……」 灼「……はぁ」 京太郎「え?」 灼「なんでもな……」 なんだ? 何か悪いことでもしたのか? 小学生の、しかも女の子が、普段いる場所とは異なる土地に来ているのだ。 見知らぬものも多いだろうし、見知らぬことも(特に新宿駅。毎年長距離バスで来た受験生が途方にくれる様を見かける)、あるだろう。 ならばせめて見知った人間が手を貸すというのは、至って自然であり普通のことだ。 灼「別に……」 京太郎「そうですか? ところで――」 それよりも。 京太郎「こっちには、どうして?」 灼「頼まれたから。コンビとして」 京太郎「誰に……、ってまさか――」 灼「小走さんに」 京太郎「……やっぱり」 それにしても、何故小走やえは鷺森灼に頼んだのだろうか。 灼「昔、壮行会とか色々やったから……」 京太郎「なるほど……でも、なんでプロでもない灼さんに……?」 灼「プロじゃないからだと思……」 京太郎「え?」 灼「プロじゃないから、今日は京太郎が主体にならなきゃいけない。アシストじゃなくて、主導権を……」 京太郎「俺が……?」 灼「勝手な推測だけどね」 灼「まあ――その辺、自分で考えたらいいと思……」 京太郎「はぁ」 決して――決して、彼女に頼り切っている訳はなかった。 彼女の“特性”に任せて有効牌を切り出して貰い副露するとか、彼女に足止めを任せるとかそういう訳ではない。 京太郎が彼女の特性を逆手にとってアシストしたり、また、哩姫コンビ封じの立案をしたのは京太郎であったりした。 どちらかに任せきりで他を上回れるなんて――タッグ日本一は、生易しい称号などではないのだ。 灼「まあ、その辺は京が考えて」 灼「案外、プロ二人がかりは大人げないってだけかもしれないし……」 京太郎「あー、確かに」 京太郎「今思えば、皆一般の人と組んでたなぁ」 灼「そ」 M.A.R.S.ランカー同士で組んだなら、同じくM.A.R.S.ランカー同士でないと相手は困難を通り越して不可能だ。 下位ならばともかく……上位二人というのは、極めて強力過ぎるのだ。 それでは、プロアマ混合の意味がない。そう考えていても、おかしくはなかった。 灼「……なんでもいいけど」 京太郎「はい?」 灼「こうして、京と一緒に組むのは初めてだから……」 灼「――よろしく、オカルトスレイヤー」 京太郎「――こちらこそ、オカルトスレイヤーグレート」 ……なお。 照「私のコンビ。よろしく」 煌「これはこれは、あの日のボウリングの……」 煌「いやはや、不詳花田煌……全力で当たらせて貰いますのでよろしくお願いしますです!」 京太郎「……あ、はい」 灼「ども……」 灼(……) 京太郎(……) 灼(……これは?) 京太郎(ま、まあ……この二人は元々コンビとしても凶悪性能じゃないから) 灼(まだ、セーフ……?) ……オチ担当は。 菫「ん? お前、やえと一緒じゃないのか?」 智葉「……おい。話が違うぞ」 菫「……誤差だ。狙撃には誤差がある」 智葉「……」 京太郎「……」 灼「……」 灼(これは……?) 京太郎(アウトォォォォォォオ――――ッ!) 灼(へっ) ビクッ 京太郎(俺が見てきた中で――間違いなく、最強のコンビです……!) 灼(あっ) お察し。 ……ちなみに。 大星淡は、おめかししながら携帯電話の前で来るはずのない電話を、 「別にあんな奴と組みたくなんかないけどー」とか「誘われても有り得ないよねっ、須賀とか」とか「第一アイツ相方いるし、ないない」とか、 「でもでもー、私との相性悪くないよねっ」とか「案外声かけようかなー、とか思っちゃってたり!」とか「そーなったらどうしようかなー?」とか、 あーだーこーだうだうだと百面相で宣いながら、待っていたとかいないとか。 【エントリーコンビ】 宮永咲(麻雀プロ)――竹井久(アナウンサー) 清水谷竜華(麻雀プロ)――園城寺怜(医療関係) 南浦数絵(麻雀プロ)――片岡優希(会社員) エイスリン・ウィッシュアート(麻雀プロ)――小瀬川白望(デイトレーダー) 姉帯豊音(麻雀プロ)――臼沢塞(教育職) 熊倉トシ(シニアプロ・教育職)――鹿倉胡桃 松実宥(麻雀プロ)――松実玄(旅館経営) 荒川憩(麻雀プロ)――新子憧(教育職) 赤土晴絵(麻雀プロ)――高鴨穏乃(土産品店・和菓子屋) 天江衣(麻雀プロ)――国広一(女中) 江口セーラ(麻雀プロ)――船久保浩子(雑誌記者・編集者) 龍田早苗(小学生)――九頭竜琉生(小学生) 宮永照(麻雀プロ)――花田煌(麻雀プロ) 辻垣内智葉(麻雀プロ)――弘世菫(麻雀プロ) 須賀京太郎(麻雀プロ)――鷺森灼(ボウリング店店主) 他、多数 __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ 【宮永咲の好感度が上昇しました!】 【竹井久の好感度が上昇しました!】 【清水谷竜華の好感度が上昇しました!】 【園城寺怜の好感度が上昇しました!】 【南浦数絵の好感度が上昇しました!】 【片岡優希の好感度が上昇しました!】 【エイスリン・ウィッシュアートの好感度が上昇しました!】 【小瀬川白望の好感度が上昇しました!】 【姉帯豊音の好感度が上昇しました!】 【臼沢塞の好感度が上昇しました!】 【鹿倉胡桃の好感度が上昇しました!】 【松実宥の好感度が上昇しました!】 【松実玄の好感度が上昇しました!】 【荒川憩の好感度が上昇しました!】 【新子憧の好感度が上昇しました!】 【赤土晴絵の好感度が上昇しました!】 【高鴨穏乃の好感度が上昇しました!】 【天江衣の好感度が上昇しました!】 【国広一の好感度が上昇しました!】 【江口セーラの好感度が上昇しました!】 【船久保浩子の好感度が上昇しました!】 【宮永照の好感度が上昇しました!】 【花田煌の好感度が上昇しました!】 【辻垣内智葉の好感度が上昇しました!】 【弘世菫の好感度が上昇しました!】 【鷺森灼の好感度が上昇しました!】
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やって参りました、茨城に。 正直姉さんが一番怖い。 何が怖いかって今までの多くは対局の中で記憶の断片を取り出してきたけど(数名は怪しいけど)、相手が姉さんだと洒落にならない。 下手な事をするとレジェンドされちゃう…… しかしあの人はかわいそうだったな、健夜さんに跳満直撃なんてしなければ…… うだうだ考えても仕方ないな、なるようになるだろ。 とりあえず駅の改札口から出て、家までの道を歩いていく。 家までの道程はなにも変わってない、と言うか何も無い…… ……何も無いのは慣れてるけどさ。 しかし辺りがそろそろ暗くなってきた。 やはり岩手から茨城の鈍行は無茶だったか…… 学生の身に金銭関係は結構厳しい。 それでも節約する俺ってやっぱり主夫向きなのだろうか。 そんなバカな事を考えていたら、道端で蹲っている人が居る。 酔っ払いか?と思いつつ声を掛けた、が…… 京太郎「あの、大丈夫ですか?」 健夜「あ~大丈夫です~」 やっぱり酔っ払いだった、しかも身内である。 これは酷いかなりの出来上がり具合だ。 京太郎「帰れますか?送っていきますか?」 健夜「え~おくってくれるんですか~?」 京太郎「はい。」 そう言って俺は健夜さんを背負って家まで『帰る』事にした。 とぼとぼと家までの道を歩き、うんうん唸ってる仕方ないこの人はやっぱり放っておけないオーラがある。 この先、この人に良いお相手が出来るんだろうか? 恒子さんの言葉を思い出して、あんまり深くは考えないようにした。 健夜「う~ん良い背中だ~」 京太郎「吐かないでくださいよー」 健夜「大丈夫だよ~吐かないよ~」 そんな取り止めの無い会話をしながら、背中の温かさを懐かしむ…… ――健夜視点―― こーこちゃんに付き合って相当呑んでしまった。 しかもいつの間にか誰かにおんぶされている。 この子はいつの間にかこんなに大きくなってしまって…… はて、この子とはなんだっけ? まあいいや~何か懐かしい気がするもの。 もうちょっとだけ、このタクシーの乗り心地を楽しんでおこう。 酔いが醒めたら誰だか確かめれば良いし。 京太郎「大丈夫ですか?そろそろ家に着きますよー?」 健夜「あーごめんね、大分お酒が抜けてきたみたいです。」 京太郎「そうですか、お酒は程々にしてくださいね。」 京太郎「……家に着きましたよ。」 健夜「んー?なにしてるの?」 京太郎「え、なにしてるのって……」 健夜「上がっていかないの?」 京太郎「……まだ相当酔ってますね。」 健夜「……お酒はもう抜けたよ。」 京太郎「……健夜さん。」 健夜「……京太郎君、姉さんって呼んでくれないんだー」 自然と名前を呼んでいた。 さもそう呼ぶのが当たり前のように。 「さあ上がって。」 「これから私の自慢の『弟』を両親に紹介しなくちゃいけないんだからさ……」 「……お邪魔します。」 「違うでしょ?こういうときは――」 「ああ、そうでしたね。」 『ただいま、姉さん。』 『おかえり、京太郎君。』 【ただいま・おかえり】 京太郎(小鍛治)・健夜「「最後のいっこカン」」
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とうとう発足した須賀君の全裸を見ようの会 彼女らを待ち受けていたのはモラル、法律、そして学生にとって何よりも険しい校則の壁だった しかしここは学校、合法的に全裸になる場所がある…そう更衣室! こうして彼女達の、男子更衣室をめぐる物語は始まった ―劔谷高校男子更衣室― 美幸『えー、梢ちゃん聞こえてる?無線の調子は大丈夫?』 梢「聞こえてますよ……一応」 澄子『今、どこにいるんですか?』 梢「……今は男子更衣室のロッカーの中に居ます……」 梢「あの、暑くて汗が凄いんですけど……」 友香『我慢してください、入会のためですよ』 友香『そこからカメラで撮影できるんですか?』 梢「ええ、なんとか……いいところに穴が開いていたので」 莉子『無理しないでくださいね……』 梢「ありがとう、莉子は優しいですね」 梢「……」 梢「ううっ……」 梢(私は何故こんなことをしているのでしょう……) ~回想~ 美幸「えー」 美幸「梢ちゃん、あなたの裸に対する欲望、しかと伝わりました」 美幸「本来なら入会……と行きたいのですが1つ条件があります」 梢「条件?何ですか?」 美幸「それはね……ふふふ」ゲスガオ 澄子友香「ふふふ」ゲスガオ 美幸「須賀くんの全裸写真を撮影してくること!」 澄子友香「してくること!」 梢「え?え??」 莉子(うわぁ……) 美幸「これが出来たら入会を許可します!」 澄子友香「許可します!」 莉子(2人は黙ってた方がいいんじゃないかな……) 梢「え、でも盗撮は流石に不味いのでは……」 美幸「いいんだよ梢ちゃん!」 美幸「人の全裸を見るのには、犯罪行為しかないよ!」 澄子友香「犯罪!犯罪!」 美幸「モラル、法律、校則なんてお構いなし!」 美幸「私たちは欲望のまま行動する!」 澄子友香「煩悩解放!」 莉子(梢先輩……) 梢「で、でも……」 美幸「つべこべ言わずに行動しろっ!古塚梢っ!」 梢「ひっ……は、はいぃ」 莉子(鬼畜ですね……) 梢「で、私は具体的にどうすれば……」 美幸「えっと、須賀くんは今水泳の補習を受けてるの」 莉子「え、そうなんですか?」 友香「うん、いかんせん男子は1人だけだからね」 友香「水泳の授業、一緒に受けれないから強制的に補習なんだよ」 莉子(ちょっとかわいそうだね……) 澄子「部長には、須賀くんがプールから上がってくるまでに」 澄子「男子更衣室に隠れていただきます」 梢「か、隠れるって言ってもどこに隠れれば……」 美幸「そこは梢ちゃんのセンスに任せるよ」 美幸「で、後はこれ」 梢「カメラ、ですか……」 友香「それで京太郎の裸を取ってきてくださいね」 澄子「ばれずに帰還出来れば任務完了です、入会です」 莉子(普通に難しいと思うんだけど) 美幸「あ、あとこれを渡しておくよ」 梢「これは無線ですか……?」 友香「何か困ったことがあれば連絡してください」 莉子(何でそんなものがあるんだろう) 梢「は、はあ……」 美幸「以上、それでは行ってらっしゃい!」 澄子友香「行ってらっしゃい!」 梢「……行ってきますぅ……」 莉子(先輩、大丈夫かな…) ―再び劔谷高校男子更衣室― 梢(あ、暑い……) 梢(須賀くん、早く来てくださいよ……) ガチャ 梢(き、来た!)ドキドキ 京太郎「ふぅ~疲れた、ったくなんで俺だけ補習なんだよ」 梢(えっと……良く見えない……) 梢(……見えた) 梢(まだ、水着を着ているので撮影は出来ませんが) 梢(……こうみると中々いい体をしてますね、須賀くん) 梢(……) 梢(はっ、何を考えてるのでしょう私は) 梢(今は任務に集中しなければ……) 京太郎「早く着替えて部室に行かないと!」 ヌギヌギ 梢(どうやら水着を脱いだようですね……) 梢(……っ///) 梢(わ、私……男の人の大事なところを見るのは初めてですぅ……///) 梢(は、早く撮影しないと……///) カシャカシャ 梢(速く……早く……) カシャカシャ カシャカシャ カシャ 梢(ふう、これだけ撮れれば大丈夫でしょう) 梢(それにしても須賀くん、いつまで全裸でいるのでしょうか) 梢(……まあ、いいです) 梢(あとは須賀くんが更衣室から出てくれれば……)ゴト 梢(あ) 梢(モ、モップが倒れますっ!) ガシャーン 京太郎「ん?何だ今の音?こっちか?」 梢(不味いです不味いです不味いですっっ!!!) 梢(全裸の須賀くんがロッカーに近づいてきますっ!) 梢(このままでは見つかってしまいますっ!) 梢(ど、どうすれば!) スタスタ 京太郎「このロッカーか、開けてみるか」 梢(ああっ!もう駄目ですぅ!) 梢「神様……」 ガチャ カン!